大学受験を諦めざるをえない状況になりどうしようもなくなり気分が上がらず風の噂でこの本の粗筋をしり購入。
失敗には二種類ある。 一つはテストや仕事上の小さなミスや少し大きなミス。もう一つは人生の節目でのミス。これは受験の失敗や仕事で止めなければいけない程の大きなミス。 前者はその後の努力次第でどうにかなるが後者はもうどうしようもない程。 この本はその後者の人の物語である。
内容は読んで知るべし。この苦痛がわかる人にはオススメできるが一般人にはあまりオススメできない。そういう意味ではこの本は人を選びます。ご注意を。
時代は古く、大正期の旧制高校のお話です。
旧制高校とは今で言うと大学の教養部にあたります。旧制1高などナンバースクールを卒業すれば東大、京大等の旧帝大にほぼ無条件に合格できました。
この本を読んで思ったことは、今の大学生に比べ当時の学生は随分大人びているということ。文学作品だからそう感じるのでしょうか。しかし、友情、恋愛、勉学、いじめ、金銭等に悩むのはいつの時代にも共通していることなんですね。
短編集ですが、そのなかで一番有名な作品は受験生の手記でしょうか。
一浪の兄とひとつ違いの弟が一緒に1高を受験するという話です。結末はあえて書きませんが、同じ境遇の受験生は読まないほうがいいでしょう。僕は高校3年生の時に1つ年下の弟がいるのにこの本を読み、プレッシャーを感じました。
私が「暁に祈る」と「露営の歌」を歌っている伊藤久男さんの映像をテレビで初めて見たのは、今から20年前の高校1年の頃でした。その時とても力強い歌声にすごく感動したのを覚えています。その時から懐メロファンになりました。 この度、このCDを購入し聴きましたが、収録されている「別れ来て」は、今までコロムビアで発売されたベスト盤には、収録されていなかったので、初のCD化だと思います。すごく良かったです。伊藤久男の新たな一面を感じる事がでまました。この曲をぜひとも聴いてみて下さい。すごくよかったかです・・・
久米正雄の存在は、誰でも高校の文学史で名前は知っている。芥川、菊池の陰に見え隠れているが、それほど気にならに人だ。しかし、この本は、そのような人を取り上げているのだ。したがい、なかなかとらえにくいところが多いと推測する。まさに、自分の才能にある分野での仕事せずに、それ以外の不得意の分野での努力したように思える。大衆作家として最初から割り切ればよいが、一番の転機が破線からだということがわかる。破線以後の久米は文学の中での道草をして、誰かがきずいてくれることを願いながら純文学をしたいと願い、それがでないで、死亡。何か変な人生だ。
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