腹も出す腰も出す胸も出す、そんでもって尻と太もも!な伊達政宗漫画の第2巻です。 第1巻を贅沢に愛姫をはじめとする周囲の人物にあてたので、やっと伊達政宗のディティールがぽつぽつと見えて参りました。ひとつ、重たいシーンも乗り越えたし。 キャラクターをしっかりともたせている反面、史実はいまのところ結構在って無いようなものなので、歴史をある程度知っている方からは残念ながら手痛い批判を受けそうです。作者さまも巻末にすこし触れいていますね。 まあでも漫画として見せ方がキマっていると思いますし、個人的に、初回が初陣からであったり、伊達政宗と義姫の仲がおおむね良好であったりするのはちょっとこれからが楽しみ。 兎も角、アクション、演出、人物は素晴らしい。
強いて言うなら片倉小十郎がちょっと無能すぎる点。キャラとしてはあれはあれでいいんだけども…
この話の作者は今まで真面目なシリーズを書いていた人。 そのためか、バカ話に走っても 根底には真面目なモノが残っているように感じます。 悪く言えばギャグとして少々ぎこちない。 しかし、ギャグでありながら良質の文章に仕上がっていて、 作者の物書きとしてのキャリアを感じさせます。 一番面白かったのは第一話のトイレ騒動でしょうか。 クライマックスまでトイレにこだわるあたりが斬新でした。 以下は作者の責任ではないのですが。 イラストはコレはコレでいい味を出しているとは思うのですが、 本文に「ゴスロリ」「縦ロール」と強調されているのに 全くゴスロリでも何でもない服が描かれていたり、と 本文の内容を反映させようという意思が全く感じ取れないのに苦笑。 ここまで無視して描いているのを見るとむしろ清清しいです。
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