第一シリーズ13話「≠テロリスト」のコミカライズ。 廃墟となり無法地帯となっている海上プラントで、不可解な消息の絶ち方をしたエリート特殊部隊。そして16年前誘拐された時の姿のままで現れた少女・・・。
アニメではプラントを舞台にした激しい銃撃戦の印象が強かったが、今回ストーリーをたどると、かなり陰惨な話しであることに気付かされ、うけた印象が異なった。 コミックでもアニメと同様アクションシーンが多い一方で、”重い”陰惨な部分の掘り下げはあまりなく、不満が残った。アニメ版も同じような欠点は抱えていたのかもしれないが、動く絵のためごまかしが効いていたのかもしれない(または、アニメ版はそうした”重い”部分からは引いた、演出をしていたのかもしれないが)。
さて、本巻の巻末に”笑い男事件”の予告がされている。まさに待ちに待ったエピソードだけに楽しみ。
散々書かれているけれども、攻殻機動隊機動隊SACのコミカライズで、ストーリー自体が結構忠実になぞってあると思います。 アニメから入ったので物足りなさは感じるけれど、「漫画は見るが、20才を超えてアニメを見るのは人としてダメだ」という家族にオススメし、まぁまぁおもしろいという感想まで引き出せたので、個人的には満足。アニメは結局見ないといわれたし、原作は絵が嫌いだから見ないといわれたけれど。 割と上記のような漫画は平気、アニメは嫌という人も多いと思うので、これはこれで存在意義があると思う。
第一シリーズ第14話「全自動資本主義」のコミカライズ。 国際手配中の殺し屋が入国することをつかんだ9課は、そのターゲットである伝説の個人投資家にして大富豪を警護するべく動く・・・。 殺し屋というのはサイコガンよろしく左腕に500円硬貨を弾丸とする特殊銃をしこんだ中国系美少女フェム。
戦闘アンドロイド、ロボット警備犬、メイドロボット、それからネタバレになっている表題などのテクノロジから孤独死、日中の公安組織、物騒なほどに武装した暴力団などハードな社会ネタ含め全編にわたり攻殻機動隊的ギミックが登場し、雰囲気は十分。 冒頭の9課メンバーによる暴力団事務所への強襲シーンから、さまざまな手段を駆使して富豪宅への侵入ルートを探るシーン、草薙素子とフェムの対決シーンなど見せ場が続出するのだが、残念なのはフェムの過去因縁を描いたシーンが陳腐なこと。なんとも惜しい。
ラストシーン、原作アニメでも話題になった、トグサの自宅PCが勝手に投資を始める。アニメではそれ以上の説明はなかったのだが、今後の伏線としてどこかで回収されるのだろうか?
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