とにかく先が気になる
結構楽しみにしている星屑ニーナ新巻です。 詳しい内容には触れませんが… 2巻のラストを読んで、え?どう続くの?と思いましたが、サラっと続きが描かれてました(笑) 2巻まではほぼ各話ごとに時が流れていたので、ダイジェストのような独特のテンポがありました。わたしはその雰囲気が好きだったのですが、今回はそういう展開は少なめでした。 時が流れる回数が少ないので、いままでで1番普通に読めてしまう印象がありました。良くも悪くも、『星屑ニーナ』らしく無い読後感でした。
背表紙の巻数が指でカウントされているので、おそらく最終的には指5本(全5巻)になるのかな と勝手に思っています。
…あのお爺さんは一体何者なんでしょうかね。物語の核心に関わってきそうな気がしますが…。
ラスト一話+後日談の構成です。
それまでの盛り上がりからすると少し尻すぼみな気もしますが、なるべくしてなったまとまりの良い終わり方です。まとまりが良過ぎて消化不良感が残ったせいか、何話かを費やしてその後の福神隊が描かれます。カバーに描かれる成長した彼らの姿は、それぞれに完成しているような、悟りを得ているような、どこか遠くに行ってしまった感じ。なので追っていくと、誰これ?という人が一人描かれてますが、これが後日談の中で「読者」として福神隊への接近を試みる主人公です。 舞い上がるようなハッピーエンドでもなく、読者と劇中人物を傷つける陰惨なバッドエンドでもなく、ただ時間が経過しただけでこれからも八福神の面々はそれぞれに人生があるということを予感させる、最終巻でした。 終わりで泣くタイプの漫画ではありませんが、もし自分に子どもが出来たら藤田和日朗を読ませた後で読ませたくなるような、実直なジュブナイルでした。
向田、もげろ。
この短編集は今の大人の「少年少女」的な部分をマンガというフォーマットを通じて表現したものではないかと思う。 第二話でのミリシャの言葉「君にいつか何か守るモノができたとき(中略)君は一発ぶっ放す覚悟を持たなきゃいけない」 第四話の「ま、こんなもんだよ」 大人が持ち続ける少年・少女的な部分にふれられた気になる。そんな作品だった。
|