個人的には1981年の『There Goes the Neighborhood 』を最後にソロでの彼に物足りなさを感じていたのですが、本作でついにその魅力を改めて解放したように思います。そこにはもちろん、ジョージ・ハリスンやロイ・オービソン等、これまで数々の「大物」の再起に一役買ってきたジェフ・リンという偉大な男の影響もあるのでしょうが、それ以上にジェイムス・ギャングを救ったあのときから一貫して変わらぬギタリストとしての姿勢が他の誰よりもROCKだったからではないでしょうか? 【1】【3】【7】【9】を筆頭に土臭く乾いたトーンは一切の衰えを感じさせず、義兄リンゴ・スター【5】やクロスビー&ナッシュ【6】、そしてリトル・リチャード【12】とゲストもこの上なく豪華。【2】【3】【5】【6】はトミー・リーとの共作。
そもそも、私はGary Moore目当てでした。Garyの演奏も素晴らしかったのですが、ほかのギタリストのプレイにも感銘を受けました。一番凄みを感じたのは、David Gilmourです。テクニックをひけらかすことなく、これを演るのは、格好よすぎです。いうまでもなく、画質はすごい。
ジョーウオルシュのピークを示す作品。バランスの良さ、楽曲の良さで他のアルバムを圧倒。味のあるギターソロを聞かせる。『LIFE'S BEEN GOOD」の展開はすばらしすぎる。ユーモア感覚を示すジャケットアートなど聴くべき場所は多い。メランコリックな面を正直に出すジョーはさすが。10点中10点 全体の完成度高し。心地よい一枚
イーグルスを知っていても、ドン・フェルダーを知っている人は少ないかもしれません。 でも、あなたがもし、イーグルスのファンだったら、いや、ロックバンド自体に興味のある人ならば、 読んでみることをお勧めする本です。
この本には、沢山の驚きが詰まってます。
まず、最初に感じるのは、 本の冒頭に書かれた、ドン・フェルダーの謝辞で、ドン・ヘンリーとグレン・フライ以外のメンバーに感謝を述べている点で、「これは、メイン・ボーカリスト2名と確執があるんだな」ということです。 本を読み進んでいくうちに、その内容が明らかになりますが、これは、片方だけの言い分であるため、すべてを鵜呑みに出来るかどうかは、読者の判断になるでしょう。
それ以外の驚きは、オリジナル・イーグルスのメンバーであるバニー・レイドンとドン・フェルダーが、昔からの友人だったこと。 また、あのデュアン・オールマンにスライドの弾き方を伝授されていたこと。 フリートウッドマックを脱退した直後のピーター・グリーンを下宿させ、ひょっとしたらバンドを組んでいたかもしれないこと。などなど
その他にも、家族と離れてツアーに廻る(ロックバンドのさがとも言えますが)つらさ、家族愛との間で生まれる葛藤を描いたすばらしい物語でもあります。
最後まで、飽きることなく読みきれること間違いありません。
「20年ぶりのソロだから、言いたいことがいっぱいあるぜ」というジョーの言葉通り、(僕の)想像をはるかに超えた、充実度満点のアルバム。ソロ、バーンストーム、ジェームス・ギャング、イーグルスすべての要素が入っている上に、たとえばトランス的な新たな要素がとても巧みにおりこまれている楽曲がある、等、オールド・ファンには懐かしさと驚きが、ニュー・ファンにはきっと楽しさがいっぱいです(ホント!)。
J・リンのプロデュースが5曲(1、2、4、7、11)、ジョーのみ及び共同によるものが7曲。 バーンストームを現代に甦らせたような印象を思わせる楽曲は1、2、5、とても良い。3は「Life’s Been Good」第二章かな(そういうつもりで作ったわけではないそうですが)。4のリフ、「Life in the Fast Lane」のセルフ・パロ?と思いきや、どっこいカッコイイ。5は面子がウレシ懐かし。Ds:(ジョーの義兄)リンゴ・スター、B:ケニー・パサレリ、Key&シタール:ジョー・ヴィターレ、イマジネーションにあふれた素晴らしい演奏&楽曲。6も同じ。コーラスにD.クロスビー&G.ナッシュ、歌声も演奏も美しく力強い。タイトルだけで満足してしまう9、“原曲”(49)に負けず劣らずカッコイイ。思いっきり“AC/DC”なイントロの10、雰囲気が二転、三転、四転する曲作りが鮮やか。シブカッコイイ11に続いて、ジョーの原点回帰ともいうべきエンディング12。なんとジェームス・ギャング時代の70年前後の録音、リードVoがリトル・リチャード。 “クリックなんていらね〜よ!”的なこの熱気、この猥雑さ・・・。このアルバムのスゴイところは、この曲のエネルギーに負けないスピリットがある、ということ。
歌詞、ジョー自らの全曲紹介、など情報もたっぷり。 本作は奥様マージョーリへ捧げられています。すべてのロック・ファンは、この素晴らしい作品に会えたことを、彼女に感謝しないといけないですね。
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