カメラマンと、選ばれて被写体になった方々にとっては素晴らしい写真集だと思います。 ですが渋谷に縁のない私にとって、写真から伝わってくるものはありませんでした。 前作「ドリームトレイン」は中井さんの旅の記録で、新鮮味もあり興味深く拝見しましたが、また似たような構成で見せられると、正直なところちょっと…と感じます。
印象派の写真を近年多く発表されていますが、以前から中井さんを知る鉄道ファンには物足りない面もあります。 技法に頼らない、ひとつのテーマでじっくり撮られた鉄道写真集をぜひ見てみたいと思います。
チュンソフトのサウンドノベルでは「かまいたちの夜」シリーズが有名だが、 今作はセガサターンやプレイステーションで発売された「街」と 非常によく似たゲーム性となっている。 「街」は売り上げそのものはそれほど振るわなかったが その根底のデキの良さからファンに根強く支持されており、 私も熱烈なファンの一人だ。
渋谷を舞台としたストーリーが展開されるが 選択できる主人公が5人いるのが特徴である。 よくあるサウンドノベルのように、話の途中で選択肢を選び より良い方向へと導くのは同じだが、 1人の主人公の選択肢のどれを選んでも バッドエンドになるように作られている部分がある。
その場合、その主人公の運命に影響を与えた 別の主人公の行動を変化させる必要がある。 つまり5人の主人公はバラバラに行動しているようで 実はそれぞれお互いの運命に絡んでおり、 ある主人公の話を追っている際、 同時刻の別主人公のことも把握していく必要がある。
すでに体験した主人公の過去の履歴を タイムチャートを利用していつでも再開できるようになっており、 一度読んだ部分をもう一度読んだり、 ある部分の選択肢を変更するためにまた最初からやり直すなどの必要はない。
また、ある主人公だけを先行して進めることもできず、 別の主人公のストーリー中からジャンプしないと先の展開が読めなかったり 全主人公の話をある時刻まで進めないと次の展開が開放されなかったりと すべての主人公のまんべんなくプレイする必要があるような仕様になっている。
Wiiコントローラーを縦持ちにした上で 十字ボタンとAボタン、+−ボタンだけで操作でき、 Wiiコントローラーで画面を狙う必要もないため 片手で非常に楽に操作できる配慮がされている。 長時間ひたすら文字を読むサウンドノベルにおいて 疲労が少ない動作で違和感なく操作できるのは非常に嬉しい。
実写背景ながら、文字が読みやすいように工夫もされており、 静止画であってもゆっくりとスクロールしたり 一部分だけ動いたりと飽きさせない工夫がある。 文章中の単語からジャンプできるTIP(注釈)も シャレが効いた言い回しで楽しい。
シナリオに関しては考えただけでも複雑で大変な労力が必要だろうが それを見事にまとめ上げ、5人の主人公それぞれに絡めているのは見事。 「街」のファンはもちろん、そうでない人に関しても そこらのサウンドノベルとは一味違った内容を体験して欲しい。
本ゲームの高い評判については承知していましたが、Wii版・PS3版・PSP版とどれを購入するか悩んでいました。3機種とも廉価盤が発売されたとのことで、携帯機でいつでも遊べるPSP版を選択。適度にBADエンディングを迎えつつ、120時間ほどでエンディングまで辿り着けました。
テキストを楽しむという面でも、やはり携帯機で遊べる利点は非常に高く、外出中の空いた時間や布団の中、お風呂の中など空いた時間で手軽に遊べるPSP版を買って大正解でした。レジューム機能により本体を起動させる時間も不要であることもあり、本を読む感覚でさっと続きを始める事が出来るPSP版は、テキスト主体のゲームとの相性が抜群と言えるでしょう。
音を存分に楽しみたかったり、テレビで楽しみたいという方はもちろんWii版・PS3版がお薦めですが、自宅でじっくり遊べないユーザーには、PSP版をお薦めします。
ストーリーは中弛みが無く緊張感もあり、時折出てくるTIPSや選択肢が各主人公のタイムラインと密接に絡み合い様々な結末に進んでいく構成は、あの「街」をも凌駕する素晴らしい構成。予想できる展開であっても、そこに導くためには意外な選択肢が必要な場合も。十時間という短い期間の物語にも拘らず、ぐいぐい引き込まれるドラマティックな展開は、テキストノベル系のゲームの中でも最高峰でしょう。
最初のWii版発売から暫く時間が経っていますが、まだ本製品を手に取った事が無いテキストゲームファン、特にサスペンス物が好きな方には、是非遊んでほしいと思える作品です。
ノベルゲームは初だったが、なかなか楽しめた。
渋谷を舞台にしたゲームです。 複数の主人公を操作し、ザッピングしながらストーリーを進めます。 先が気になるストーリーなので、止め時を忘れてしまいます。
人形と家具など沢山ついていて、娘は大喜び。こえだちゃんのお姫様は可愛いですね。
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