住居、食事、水、火、照明、掃除、洗濯と分けて書いてあるので、時代がこんがらがって困りました。翻訳本なので仕方ないですが、時代の流れで住居から洗濯までひっくるめての生活を読みたかったです。想像できないことが多かったので、イラストが入っていたら少しはわかりやすいこともあったと思います。ひといきには無理なので、休み休み読みました。疲れてしまいます。説明がくどすぎて、ちょっとうんざりしたところもありました。
著者のクレール・コンスタンはヴェルサイユ宮殿の主任学芸員で、絵画コレクションの責任者。本書は1989年に書かれた概説書の翻訳。
とにかく、豊富な画像資料が嬉しい。絵画、設計図、調度品のスケッチなど、ものすごい量があふれている。カラーだし、印刷も良くて、見ているだけで楽しめる。
文章はいまいち。建設史、王の生活、政治との結びつきなど多方面から語られてはいるが、物足りない。訳文が悪いこともあって、じっくり読む気が起きない。絵だけ見れば良い本ということ。
値段も安いし、作りもしっかりとした作りなのでとても良い商品だと思います。
ベルサイユ宮殿内にこんな大きなホールがあることを寡聞にして知らなかった。木製だそうだが、大変に美しい音響を持つホールである。そこでのバレンボイムとベルリンフィルによる、フランスに関係した3曲の演奏会の実況である。彼自身以前パリ管の常任だったこともあり、ラヴェルではフランスらしい洗練された指揮ぶりを見せている。ただ、ベルリンフィルが無骨すぎて、やや堂々たるラヴェルになってしまった。指揮者自身のソロによるモーツァルトは、彼のあり余る技量を十分に制御したすっきりさわやかな演奏になっている。圧巻はベートーヴェンの「英雄」で、汗を振り飛ばしながらの指揮者のリードにオーケストラがきっちりと反応して素晴らしい緊張感を醸し出している。熱演が過ぎて最終楽章で若干オケが乱れるのはご愛嬌。どの作曲家のファンの人であっても、それぞれの演奏を十分に満喫できることだろう。
ベルサイユ宮殿内にこんな大きなホールがあることを寡聞にして知らなかった。木製だそうだが、大変に美しい音響を持つホールである。そこでのバレンボイムとベルリンフィルによる、フランスに関係した3曲の演奏会の実況である。彼自身以前パリ管の常任だったこともあり、ラヴェルではフランスらしい洗練された指揮ぶりを見せている。ただ、ベルリンフィルが無骨すぎて、やや堂々たるラヴェルになってしまった。指揮者自身のソロによるモーツァルトは、彼のあり余る技量を十分に制御したすっきりさわやかな演奏になっている。圧巻はベートーヴェンの「英雄」で、汗を振り飛ばしながらの指揮者のリードにオーケストラがきっちりと反応して素晴らしい緊張感を醸し出している。熱演が過ぎて最終楽章で若干オケが乱れるのはご愛嬌。どの作曲家のファンの人であっても、それぞれの演奏を十分に満喫できることだろう。
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