映画版のバットマンに登場したバットモービルの立体化ですが、装飾過多なフォーエヴァー版、既に原形をとどめていないビギンズ版と比べると、やはりこのシンプルなスタイルが「バットモービルらしい」んじゃないかなと。 欠点としては少々値段が高いことでしょうか。まあ、こればっかりは「マイナー商品を少量生産」というコンセプトのEXモデルだから仕方ないとは思いますが…。
他のレビューに書かれている通りにとても楽しい本です。 紙媒体でならではの商品と思います。電子書籍では3Dが余程の進化がないと難しいのではないでしょうか? 参考までにThe Art and Making of The Dark Knight Triologyというガイドブック(翻訳版が12月頃発売予定)を同時に購入しましたが こちらは一回り大きい書籍で文章量は多いのですがフォトは既出の物も見られyou tubeやインターネットサイトの方が情報量は多いです。メイキングフォト集といった感じです。ノーラン監督がたくさん写っています。裏表紙のノーラン監督かっこいいです。 しかしラフ画や設定などを含めてもthe dark knight manualの方がガイドブックとしては充実しているように思います。 どちらを購入しようか迷っているのなら間違いなくこちらをお勧めします。 最後にゴッサムシティの地図の裏にこっそりとスクリーンセイバー、壁紙をダウンロード出来るCD-ROMが入っています。お見逃しの無いように!
フォトがないのは残念ですが、彼らの伝説の始まりとなる記念すべきデヴューアルバムです。メロディアスなサイコを聴かせる彼らですが、私はこれがサイコビリーだと思っています。当時はネオロカから派生したこの種のサイコビリーが上り調子で、メテオス、クランプス、トーメント、フレンジー、グアナバッツ、等現在は語り継がれる存在となったグループがひしめきあっていました。今となっては”なつかしい”思いがします。(自分も若かったな…)その中にあって、現在でも燦然とした輝きをはなっているバット・モービルはすごいですね。ロカビリー、サイコビリー、その他のジャンルのロックの垣根を越えて受け入れられる種のミュージックだと思います。是非聴いて観て下さい。いいですよ。
こんなに内容の濃いメイキング本はみたことがないです。 スチール写真やオフショットももちろんありますが、 クリストファーノーラン監督や、主要スタッフが何を考え、映画を作り、 役者の皆さんが、どんな思いで、ダークナイトトリロジーに参加したのかが分かります。
最初は3本撮る予定じゃなかったんですね(;'Д`) 色々と参考になり、ダークナイトからバットマンフリークになった自分としてはよだれダラダラの すばらしいメイキング本だと思いました。
ファンには深く深くオススメしたい一冊ですね。
アメリカとはほぼ同時公開となった今作、本国ではオープニング3日間の興収成績や300万ドル到達までの最短期間で、次々と史上最高の記録を樹立したとのニュースが流れ、批評も上々の声が挙がっている。 果たして、映画は、人間の闇、善悪をより混沌とさせた近年のコミック版の世界観を映画的に昇華させた重厚で深遠なクライム・アクション。まさか、ハリウッドのお気楽なブロックバスター大作とのイメージで対峙する人はいないだろうが、今まで以上に、鑑賞後も心の奥底に沈潜する傑作、まるで映画を2本分観たようなへビィな感覚に捉われる。
“バットマン”は闘い毎に傷つき、去っていった者(レイチェル)を想い、より“ブルース・ウエイン”として生きるべきか葛藤する。
映画の核になるのは、やはりジョーカー。 より現実的な都市景観として生まれ変わった未曾有の犯罪都市ゴッサムに蔓延する暗鬱で邪悪な空気を総て吸収したかのような強烈なキャラクター。誰もが感じる取り憑かれたようなヒース・レジャーの鬼気迫るパフォーマンス。 けたたましく笑うコミック的なかってのジャック・ニコルソン版とは違い、今回のジョーカーは、極めて深謀怜悧にして凶悪、冷酷非情。バットマンやトゥー・フェイス・ハービーが、光と闇、善と悪の境界で苦悩するのに比べ、その世界観は明解。正に、死をも恐れぬ、自らの運命をも哄笑するアナーキスト、破壊神の異名に相応しい確信犯ぶりに、底知れぬ恐怖と強靭さを感じる。根源的善人のゴードン本部長も、茫然と立ち尽くすしかない。つまり、闘う前から、“真の意味”で、勝敗は決しているのだ。
主要キャストは皆それぞれに見せ場が用意されている。前作から唯一配役が替わったレイチェルも、今作でのその“役割”を考えると、演技派のマギー・ギレンホールで正解だった。
激しく緊迫感溢れる映画ではあるが、同時に、詩情的な悲しみも感じる。私は何度となく観直しているが、初見時には目に留らなかった007映画のようなガジェットSF的な要素も魅力だ。 展開は思いの外速いので、何度か繰り返して観たいが、映画史に残る“不敵なツラ構え”に、今作でしかもう出逢えないのが、残念でならない。
エンド・ロールの途中で流れるレジャーへの哀悼の献辞に、沈思し合掌。
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