昔懐かしいドラマの歌を聞いて、思い出を振り返りワクワクしています。
50年代以上の方なら懐かしく思い出されるかも知れません。同名のTVドラマの原作本です。 発表されたのが1968年ですから、バックボーンとなっている思想や社会背景、貧しさの表現などは今とは比較できないと思いますが、それでも随所にきらりと光るもの(多くは野々村先生の言葉として)があるように思います。でも、はっきり言って青臭い。
今の石原氏がこのような小説を書いていた時代もあったのですね。
私は「ゆうひが丘の総理大臣」から青春ドラマにはまりました。1985年頃、関東地区のみ再放送され、モノクロだったため、古い印象を受けましたが、次第にビデオに録画するようになり、今改めてこのCDを聞くと録画していた当時の映像が蘇ってきます。夏木陽介氏の迫力ある熱血先生ぶりがリアルタイムで観ていない私でも、はまりました。 青春シリーズの記念すべき第1作目。どうしてDVD化されないのだろうと思いますが、 現在では放送禁止用語が沢山あるのも、一つの理由かなとも思います。是非ともDVD化していただき、古きよき時代を楽しみたいものです。
テレビ化されたから、題名だけは、覚えている人もいるのでは。でもこれは基となる作品があったのです。長編ですが、あっという間に読んでしまった記憶があります。たしかに、振り返ってみると、これは、漱石の”坊ちゃん”や石坂洋次郎の”何処へ”以来、ある意味ではパターン化された図式です。しかし、ここには確かにトリックスター、石原氏の原型が素直に現れています。まだ戦前との意識のつながりが完全には断絶されていない昭和40年前後の田舎の風景の中で、団塊の世代の高校生を相手として、石原氏のアンチ・テーゼを基にした世界が繰り広げられます。天邪鬼な石原さんらしく、当時人気が出始めたサッカーではなくラグビーが取り上げられています。当時の石原氏は、ルールの下での騙しあいの性格を色濃く残すサッカーよりもむしろ原始的な攻撃性を強く感じさせるラグビーの方により強く引かれていたのかもしれません。主人公の教師はアメリカ帰りという設定にされていますが、これはどういう意味なのでしょうか。最後は、お決まりのパターンに落ち着きます。しかし、この中に描かれた世界像から、なんとも遠くへ著者も世界も来てしまったものです。
石原裕次郎 & 芦川いづみ の、最高コンビの「あじさいの歌」「HDリマスター版 あいつと私」「喧嘩太郎」他2本が収録されている 石原裕次郎青春DVD−BOX。まさかの超破格値には驚いた!絶対に買いです!
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