箱を含め、実際に手に取ると思っていたよりも 小さく感じました。
ただ、パーツは細かく細部までその構造を知ることができます。
また各パーツは、ほぼ同一のカラーとなっているため、リアルさを追求すれば自ずと塗装が必要となると思われます。
ちなみに説明書は全て英語での記載です。
完成品を探せば数多く見付かるバットポッドですが、自分で作る楽しみと安価な点を考えれば、十分魅力的な商品かと思います。
2012年に同社にてバットモービルが1/25での発売予定とのことですので、今後に期待したいです!
「ダークナイト/ライジング」公開でバットマン熱が再燃してしまい、ついAmazonさんで本作をポチってしまいました(笑)。 映画のバットマンとはもちろん違いますが、こちらのバットマンもやっぱりカッコいいですね。
アクション苦手なヘタレゲーマーな自分なのですが、この作品はチュートリアル的な親切な導入から、徐々に難しくなっていくバランスがとにかく絶妙で、後半は下手は下手なりに様になるアクションが決められるようになるので、我ながら「おお、今のはCOOLだったかも!?」などと自画自賛しちゃったりも出来るようになります。 少ないボタン操作で色々なアクションが繰り出せるので、ガチャプレイでもそこそこ見映えがするようになるのが素敵です。
大雑把なように見えて、実は相手の間合いやタイミングで色々アクションが変わるように緻密な計算がされていて、初心者から上級者まで楽しめるきめ細かさには圧倒されました。
グラフィックはもちろん綺麗、と言いますか、とても原作を意識した画作りがされていて、とにかく雰囲気が抜群です。 寒空の下、闇夜のアーカムシティの建物の屋上をぴょんぴょん飛び回るだけで、充分にバットマン気分を満喫させてもらえます(移動がとにかく楽ちんかつ楽しい!)。
メインストーリーはそこまで長くはないのですが、サイドのミッションが充実しているので、そこそこ長くやり込める点も良かったです。 何よりキャラゲーとして「立って」いるので、雰囲気にどっぷり浸れた方なら、それを味わうためだけに何周も出来てしまうかと思います(笑)
ただ、ちょっとだけ個人的に気になった部分もありました。
1、CG酔いする方は注意
カメラワークはかなり計算されてはいますが、探索モードなど、それなりに視点をいじる場面も多く、目まぐるしいアクションもあるため、CG酔いしやすい方はそれなりの覚悟が必要です。 自分も体質的な問題で、本作は1日1時間くらいのペースでゆっくりプレイしました。 ゲーム自体が面白いので、ついついやり過ぎてしまうのですが(;^_^A
2、字幕にやや難あり
音声は英語のみで吹き替えもない上に、頻繁に会話が聞こえてきたりするので字幕に頼る機会も多いのですが、画面の下部に小さく表示されるため、案外読み逃してしまうことが多いです。 さらに他の方のレビューにもありますが、改行や翻訳に「?」な部分もあるので、読みづらい場面もあったりします。 もちろん英語ができる方なら何の問題もありませんが(字幕オフも可)、英語が苦手な方、画面サイズの小さいテレビでプレイされる方は注意してください。
3、それなりにバットマンの知識は必要
シリーズの名物敵キャラが次から次へと出てくる豪華な内容なのですが、それ故にシリーズ初心者の方にはストーリーがいまいちわかりづらい場面があるかもしれません(かく言う自分も、それなりにバットマンの知識はあるつもりでしたが、ところどころ「あれ?これ何のキャラだっけ……」という場面がありました)。 出来れば漫画やアニメ、映画などで事前にバットマン作品に触れておくと、本作の楽しさもアップするかもしれません。
……と、いくつか気になる点も書いてしまいましたが、この辺は自分が洋ゲーに不慣れなせいもあるので、気にならない方はまったく問題ないと思います。 作品自体は豪華な映像と計算されたアクション、充実したコンプリート要素ががっちり噛み合った、高い評価も納得の良作だと思いました。 これが3000円弱で遊べてしまうのですから、ちょっと贅沢な気分にすらなってしまいます(笑) バットマンファン以外でも、アクションゲーが好きな方、ダークな世界観のゲームが好きな方なら、ぜひ一度チャレンジしていただきたいです。
拙い文章ではありますが、少しでも購入の参考になれば幸いです。
CDとボーナストラックを合わせると136分になります。 未収録の曲(クライマックスのアクションスコア等)が多々あるので、ボーナストラックもぜひ聴いてください。 もちろんCD自体の出来も最高です!
本作品ではHans Zimmer単独になりましたが、前2作に劣っていません。 より壮大に、より暴力的になりました。 みなさん、ラストに備えましょう!
以下、ボーナストラックのリストです。 ご参考までに。
【CD】* ・Bombers Over Ibiza (Junkie XL Remix) (5:51) ・No Stone Unturned (7:29 - クライマックス) ・Risen From Darkness (4:28 - バイクチェイス)
【iTunes】 ・Bombers Over Ibiza (Junkie XL Remix) (但し、CDと同じ) ・The Shadows Betray You (5:20) ・The End (6:13)
【Ticket(米国)】* ・All Out War (3:21)
【iPhone App The Dark Knight Rises Z+】 The Origin(ダウンロード 350円) ・Wayne Manor (22:05) ・Bane (19:49) ・Orphan (4:51) ・Selina Kyle (5:41)
* 2012/7/28現在、国内からは入手不可 ただし、EU盤CDからはダウンロード可(南哲さんより情報を頂きました)
【追記】 乱射事件の犠牲者に捧げる曲「AURORA」がiTunesからダウンロードできます。 作曲はHans Zimmerです。 合掌。
公開時の評価は「前作に比べ敵(ベイン)のインパクトが薄い」、「つっこみ所が多い」といった物がほとんどで、作品自体のテーマや比喩に言及する物はあまり無かった様に思う。それはこのレビュー欄でも変わらない。これは非常に日本的で、米国では公開されるやベインの証券取引所襲撃シーンや権力者を捕らえて人民裁判にかける様がウォール街占拠運動や一連の「WE ARE THE 99%」運動を連想させるとして論争を起こした。日本でも町山智浩などインテリサイドの人達が「権力者(ブルースや警察)が負け組(ベインや低所得者による市民軍)をねじ伏せてめでたし」となるストーリーが新自由主義賛美だとして作品に厳しい評価を下した。(以下ネタバレ有) しかしこの作品は本当に「権力者vs負け組」の構図だろうか。実はよく観るとこの映画、ほとんど負け組しか出て来ないのである。ゴードン本部長は平和になったゴッサムでリストラ寸前、警察官のブレイクも孤児院出身、セリーナも貧しさから盗人になり、ブルースの部下フォックスも窓際族。ブルース自身も無一文になり役員を解任される。
だがブルース(バットマン)は権力を失ってもなお、まるで「馬鹿の一つ覚え」のようにゴッサムを救う為に奔走するのだ。後半、国から孤立したゴッサムで警察は機能を失い、「一市民」となったフォーリー副本部長は戦う事を拒否する。しかし橋に現れたバットサインを見た瞬間、何かに「感染」し、戦うことを決意する。セリーナも役割を終え、そのまま逃げればよい物を、再びバットマンの元に戻って来る。 同じ負け組であり、「この腐敗したゴッサムは爆破してリセット(ハルマゲドン)するしかない」とするベイン側に対し、「責務など無いのに」なおゴッサムを救おうとするバットマン達。この違いは何か? これがこの映画の最大の注視点であるのだ。
前作「ダークナイト」でジョーカーは「お前らの正義など”システム”がそうさせているに過ぎない」と問題提起した。しかし今作のバットマン達はシステムを失った世界から突き動かされるようにやって来て、まるで「正義で何が悪い!!」と言わんばかりに振舞う。それは理屈を超越した「反射的な善」であり、目の前で苦しんでいる人がいればその人を救うだろうという前作へのアンサーに思える。社会を救うのは思想や政策ではなく、もっと原始的な衝動にあるとした点で、決して権力擁護映画では無いのだ。
クライマックス、バットマンは核と共に自滅したかと思いきや、ザ・バットから脱出した事が明らかになる。「死んだ方が泣けた」と思う人もいるかもしれない。しかしこれには理由がある。バットマンはゴッサム市民を救う事が最大の目的であり、それを確信すればもう逃げてもいいのだ。ここでバットマンが死ぬと、「死ぬ事で市民(そして観客)に承認されるバットマン」となってしまい、バットマンの自意識が大きく浮上してしまい、作品のテーマがまるっきり変わってしまうのだ。
この映画は、「承認を必要としない自己犠牲」(まるで魔法少女まどか☆マギカ)を描いた物であり、震災後日本で散見される「誰かが犠牲を払っているのを見たい」もしくは「自分が犠牲を払っているのを見てもらいたい」といった結局は自意識に還元される安易な「絆」論や、「絆系映画」とは一線を画す。そういう意味で私はこの映画を評価するのだ。
ダークナイト・トリロジー全作のビジュアルとメイキングが、一冊に纏まっていて、重厚かつ便利です。 CGが嫌いなノーラン監督ですが、本書でも、ミニチュアやCGを使用するのが嫌いなノーラン監督の性格が伺えます。 130kmもの高速なバットポッドで駆け抜けるバットマン、本物のビル爆破、実機を用いてのハイジャック、エキストラが大穴に消えるフットボールスタジアム崩壊、高層ビルの谷間を飛行するバット、等々。 勿論、VFXシーンもありますが「VFXはあくまでも背景であり、VFXショットに観客の注目を集めたくなかったんだ」と、実写へのこだわりを語っています。 特に驚愕したのは、全作を通し、アルフレッドがブルースに執拗に助言するシーン。 単なる執事の過保護だと思ったら大間違い。 「もしもバットマンが悪に心を売ったら、最低最凶の悪党になるとアルフレッドはわかっているからです。」「ジョーカーをも凌ぐ、最悪の存在になってしまうとね。」 この語りを読んだ時は、今までの誤解が解けたと同時に、もしもバットマンが悪になったらと考え、怖くなりました。 撮影合間のオフショットもあり、緊張がないキャスト達も垣間見れます。 笑顔のクリスチャン・ベール、ノーメイクのヒース・レジャー、バットポッドにまたがるアン・ハサウェイ、はファンなら必見。 ダークナイト3部作を観ていて、何か疑問な点があれば、本棚から取り出し、是非、謎を紐解いてみて下さい。
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