不朽の傑作がここにまさしく‘不朽’たりえた.映像作品確立とは当然,ディアギレフのプロデュースした名作バレエの初演をまるごと追体験する手段が,現在及び未来に保障されたことを意味する.演奏・舞踊共にコンディションは抜群で,特に「ペトルシュカ」の趣味の良さは当時の大人気を決定的に裏付けてくれている.
もう少し続いてほしかったというのが正直な所ですが これ以上無い落としどころに収まってくれたように思います。 この七年間、シリアスあり笑いありと長い間楽しませて頂きました。
すごい・・・ 日本には、こんな表現力を持っている アニメ歌手がいたなんて、私はまだまだ認識が甘かった。 この3枚組のベストアルバムには、今まで世に出てきた、 CD発売時点でデビュー30年目の曲の中から、 選曲された70曲ちょっとの作品が収録されているが、 デビュー当時から、圧巻される歌い方をしている。 アニメ歌手って、TVや何かにで歌う機会は、 私もそれほど見たことないし、 どちらかというと、TVで見る機会のみで、 歌自体の作品に触れることは、ほとんどないと思う。 しかし、今回CDを改めて聞いてみて、 あるときは、男の子、あるときは、恋する少女 あるときは、おねえさん、あるときは、戦う女性と、 1曲ごとに、集中した世界を繰り広げられるこの技量は、 間違いなくプロの仕事である。 アニメの歌なんて・・・と、最初思っていた私は、 買って聴いて、ほんとに目が覚めた思いである。 正直、知らないアニメソングもあるのだが、 聴くという鑑賞には、全然堪えるものである。 ほんとにすばらしい・・・。☆5こなんかじゃ足りない。
高速増殖炉もんじゅ君の自分語りによる、高速増殖炉、そして原発の解説本。 擬人化もここまで来たかという感じだが、もんじゅ君の気持ちがとてもよく分かる一冊になっている。鳥獣戯画を始め、擬人化は日本の文化であるし、プルト君よりはましでしょう。
1995年のナトリウム漏れ火災事故が起こった時の気持ち、高速増殖炉と一般的な原発の違い、ナトリウムを使用しているために困ること、核暴走の起こりやすさ、プルトニウムの怖さ、世界の高速増殖炉、日本が核燃料サイクル計画を諦めきれていない理由、2050年の夢などについて、ただ解説するのではなく、もんじゅ君の視点から書かれているので、臨場感にあふれていて、とても伝わりやすい。
福島原発事故のせいで悪者にされている原発フレンズだが、本当は彼ら自身が最も悲しんで、最も廃炉になることを願っているのかもしれない。 反原発の人は、ただ単に原発に反対するのではなく、彼ら原発フレンズの気持ちを慮り、早く彼らを廃炉にできるよう、前に進むための議論をしなければならない。 埋没原価の発生を回避しているだけのコンコルド効果に囚われず、前へ進むための研究、投資を通して、再生可能エネルギーなど、本当の科学技術の進歩を目指していかなければならない。
本書にも書かれていたが、もんじゅや美浜原発から琵琶湖までの距離は30kmしかない。福島原発事故で言えば、計画的避難区域の場所に、関西の1,400万人の生活を支える水資源があることになる。 これから、日本が世界と伍して戦っていくためには、水資源は大きな武器のひとつとなり得る。原発は、人々の生活だけではなく、日本の大きなビジネスチャンスを奪ってしまう可能性もある。
「2050年もんじゅの夢」は、読んでいて目頭が熱くなった(花粉症気味だったのもあるが)。 美しい日本の国土、人々の生活、海や風、地球そのものを守るために、もんじゅ君とは、さよならしなければならない。
さよなら、もんじゅ君。
毎日、原発や放射能のニュースを分かりやすく噛み砕いて解説してくれるツイッターの人気者・もんじゅ君。 ツイッターでいつも見ていて、もんじゅ君の優しさに癒されつつ、たまに混ざる原発批判のピリッとした毒に痛快な思いをしている。
この本のもんじゅ君の解説を読むと、原発や放射能について、今まで知っているつもりだったことが実は理解できていなかったり、 世間で言われていることが実際は違っているかもしれないということに気がつく。 例えば、原発推進派のよく口にする「原発は二酸化炭素を減らすのに必要」ということ一つにしても、 実は原発を止めた国のほうがCO2を削減できていたり、そもそも原発がCO2を出さないにしても 放射性廃棄物という「廃棄できないもの」を残し続けてしまうのがいいことなのか、といった示唆に富んだ内容が語られている。 原発を止めた国のほうがCO2を減らしているというのは、恥ずかしながら初めて知った。
また、被災地を応援したい気持ちはやまやまながら、「食べて応援!」という意見には今まで何となく違和感を持ってきたが、 その違和感の理由をこの本で知ることができたのもとてもよかった。
何より、もんじゅ君がこの本で一番訴えていることは、多様な視点を持とう!ということ。 反原発にしろ、原発推進にしろ、一つの情報源、一つの意見だけに凝り固まっていては、見えるものも見えなくなってしまう。 盲信的になってしまうことが一番恐ろしいこと。 みんなで考えたり、話し合ったりして、多様な意見があることを知るのが大切というのは、 ついついある立場から発言してしまいがちな原発問題にあって、貴重な考え方だと思う。 いろいろな意見を知るという意味で、大友良英さん、松田公太さん、藤波心さんへの三者三様のインタビューを読めたことも収穫だった。
決して多いページ数ではないのに、分かりやすく、コンパクトに必要なことがまとまり、なおかつここまで示唆に富んだ本は、なかなかないのではないだろうか。 「非」公式キャラクターの本を出した出版社の英断にも感謝したい。
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