制作当時の日本人の多くが素朴に国を信頼していたことの証明といえる映画。三船敏郎演ずる日本武尊の物語がメインで、合間合間に日本神話の数々がエピソード的に挿入される。天照大神を原節子が演じ、高天原はおおどかな素朴な理想の国だと描き、そこに死んだ大和武尊が白鳥となって帰っていく。ここには戦後民主主義の奇妙な屈折はまったくない。(『映画に見る東アジアの近代』より)
私が小学校の頃から読んでいたものだから、もう最初の刊行は20年以上前になるでしょう。 第一巻については私が子供の頃読んでいたものが大きく改訂され、絵も内容も違いますね。 その後の研究の成果が反映されているようです。
漫画で描く日本史本は他にも数社から出版されていたかと思いますが、 この小学館本は最も万人受けする絵柄でクセがなく、すんなり入っていけるものでした。 今でもさほどの古さを感じさせない点は素晴らしい。 少年時代の記憶とは大したもので、今でも史上の人物を頭に描く際、この漫画の顔と場面を思い浮かべてしまうのです。 そして、それは後に歴史を学ぶ上で、記憶を形成する大きな助けになってくれました。 子供にとって文字だけの教科書より漫画が親しみ易いのは当然のことで、 何となく見るだけでも後年大きく役に立ってくれるでしょう。
本作にも携わっておられる児玉幸多氏の著作からは、これ以外にも大変多くの知識をいただきました。 交通史に興味を持ちその分野に足を踏み入れた時、児玉氏の名前を見つけ、 思わず懐かしい先生に再会したような気分になったものです。
これだけだくさんのバージョンがありながら、 田中公平氏の編曲により、連続で聴いても飽きることが無い。 「勇者王誕生!歌唱指導付カラオケ/歌唱指導:小林清志」の演出には泣いた。 熱い、熱すぎる。 ここまで熱いとは正直思っていなかった。 値段もリーズナブルで、18曲でこの値段というのだからファンなら絶対買いだ。 「勇者王誕生!-デモテープ-/田中公平」など貴重なトラックも多いので、 ガオガイガーファンでなくても是非聴いて欲しい一枚。
手型は何度もやり直しが利くので、とても便利で、気に入った手型を簡単に取ることが出来ました。おめでとうのメッセージや、生まれたときのエピソードを記入する欄もあるので、大きくなったときに子供にプレゼントしてもいいかも知れませんね。
日本神話、そしてヤマトタケルノミコトのドラマは作られないのかと思っていましたが 半世紀も前に、こんなに素晴らしい映画が作られていたんですね。
ヤマトの国の皇子、オウスノミコトは民に慕われる好漢。 兄を殺した嫌疑をかけられ 異母弟の外戚の大伴氏の陰謀によって熊襲討伐に出陣する。 旅の途中、伯母ヤマト姫の居る伊勢に参り、そこでめぐり合った弟橘姫と恋に落ちるが・・・。
オウスの旅と平行して光に満ちた高天原と オウスと同じく苦難を続けたスサノヲの物語が語られる。
長い映画ですが演出脚本カメラワーク、音楽、そして名役者さんの演技が素晴らしいです。 ヤマトタケルだけではなく、神々、一兵士や一般市民の描写も素晴らしく 捨てキャラ一切無しの素晴らしさ。 全員自分の生を生ききったドラマとなっています。 衣装考証も見事なら、半世紀前の日本にはまだまだ、原始の日本を髣髴とさせる 原生林や原野が残っていまして、そこでのロケは非常に神代の時代を感じさせました。
戦い一辺倒のオウスは、いつしか、争いのない世界を夢見る。 総てを奪われ、理不尽な仕打ちに耐え、仲間を失いながら。
死ぬ前に、
人が人を裏切ることの無い、 そして力に満ちた明るさと、 おおらかな喜びに満ちた世界を、 ずっと昔の人々が作り上げたことを だから岩戸神楽の鳴り響く 高天原の神々の心を引き戻せぬはずはない、と・・・。
泣けました。 これは今生きる私たち、日本人に対する遺言でもあるわけですよ。
三船さんのヤマトタケルもカッコいいんですが 田中絹代さんのヤマト姫、原節子さんの天照大神も素敵。 ヤマト姫は老年だけど可憐で気品があり、 天照は圧倒的な美しさと神々しさの中にも可愛い方である。 水野久美さんの健康的な村娘、オウスを慕う姫二人も可憐で美しい。 今、こういう女性キャラクターを演じられる女優さんはもう居ないんでしょうね・・・。
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