「サバイバル・バイブル」は全面改訂があるため過去の版も貴重な資料であると思う。新旧の版の中でも本書は「秀逸」である。
著者自身の経験から著しているため、類書は存在しえないといっていいくらいにハードであるが、語り口はさわやかでユーモア(ブラックユーモアか)もちりばめられてある。最後まで飽きさせないで読ませてくれる。繰り返し読める本でもある。
公的機関は大惨事から身近な惨事まで含めて「初動において」一般人を助けられない。結局は自己の力を頼みとするしかない。こうした超リアルな現実を考える手助けとなる。常備したい本と思う。
柘植久慶氏(著者)の予言的なノウハウ書として「サバイバル・バイブル」が有名かもしれません。1990年代に海外のテロや自然災害の脅威を予測し、その対処法を指南していましたが、信じがたい予測も、かなり当たっていたと思います。本書も、2000年代に読んでいたら単なるSFと笑っていたかもしれませんが、2013年の現在にて読むと、SFとは言えない鋭さがあります。正直なところ、物語としては淡々と流れ、ストーリー性も無く、悲劇の災害が襲いかかるパニック映画のような展開なのですが、著者が伝えたかった情報は、ハザードマップ的な危険地帯の情報、災害時の対処法、災害の前兆に関する情報であったのだろう。ここに書かれていることは実現して欲しくないのだが、もしものために、読んでおいても損はないと思います。
この作品には柘植久慶氏による原作があるが、かなりわかりにくい。対して映像作品はわかりやすい上に、細部までとても丁寧に作りこまれている。特に銃器に関してが逸品。
主演の玉置浩二さんはミュージャンとしてしか認知していなかったが、たいした演技である。
旧日本陸軍の狙撃兵がいかに優秀で恐れられていたかが想像できる。泥にまみれる、呼吸をする、汗をかく、そんな一挙動の連続と運が生死をわけた戦争の生々しさが伝わってくる。
結局は1兵卒同士の駆け引きと生き残ろうとする知恵の錯誤の積み重ねが最前線の真の姿だろう。ラストシーンはもちろん圧巻であるが、ジャングルの熱気の中で血にまみれ蟻や微生物により少しずつ死体が土に返るさまが想像できる、これがこの映像の他の作品との異なった点だ。
ただ残念なのが一点、回想シーンの死んだキジバトだけはいただけなかった。
NHKで放送されたのを見て… 後にレンタルビデオで見つけて〜見たっきりです。
また見たいですね…
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