Track1~2が76年5月(クレジットは4月)のSpedding Sessionsです。プロデューサーにクリス・スペディングを迎えて、本作収録の2曲と「Pretty Vacant」を録音したもので、時間の都合でちゃんとしたミックスダウンはされませんでしたが、これがセックス・ピストルズにとっての初レコーディングだったそうです。音は結構良好ですよ。Track3~7がアルバム『Great Rock N Roll Swindle』のdifferent mixです。こちらもなかなかの音質です。そして、Track8~10がスウェーデンでのライブで、ベースはシド・ヴィシャスです。音質はいまいちです。全て、結構レア音源だと思いますので、聴いてみる価値はあると思います。
著者の絵は、探偵小説専門誌「幻影城」誌上で初めて見たときに、大変なショックをうけた。 その後、幻影城誌ではレギュラーの挿し絵画家として活躍したが、その独特のタッチは、他の挿し絵とはひと味もふた味も違うものだった。 だから、著者の挿し絵がはいった作品を、毎号真っ先に読んだものだった。
著者が実はマンガ家であり、マンガ作品があることは、後年になって知った。 SFマンガ競作大全集かなにかだったように覚えている。 あの挿し絵のタッチで、ストーリーのある作品がそこにあった。 ものすごい違和感だった。
しかし、著者の肉感たっぷりの絵の魅力は、その後も私の頭から離れなかった。 そんな著者も、後年になると絵柄が荒れたり、書き込みが少なくシンプルになったりしたのだが、本書は初期の、まさに書き込みたっぷり、肉感たっぷりの作品集である。
著者の絵を見ていると、石原豪人の絵を連想する。 絵に込められた怨念と、その存在感が、非常に似ている気がする。 作品としては、かなりグロなものが多かったりする。 しかし、それを凌駕する絵の魅力がある。
自分だけ幸せなのは別に悪いことではない。 嫌な時は「いやだ」と、断ってよい。
刑務所の中と、刑務所に入る前と、時代劇に託した 心象風景が緻密に交錯して、 まるでおもしろい哲学書を読むほどに昇華した 傑作である。
人は心に頼るものがなければ生きてゆけないが、 実はその頼るものは、何でもいいのだ。と言うことが よくわかる。
この、著作はマンガが到達した一つの極みではないのか。
主演が山崎努という事でかなり安心して観られました。ユルさが良かったですね。懲罰房でのトイレも我慢して袋貼りに必死になってるシーンは共感が持てて好きなシーンです。他のキャストも個性が強くて、特に香川照之が演じたお坊っちゃま受刑者は間の取り方が絶妙で巧いなぁっと感心しました。何度観ても楽しめる作品です。
刑務所ものというと,どうも際物が少なくないような気がする。ベタベタな笑いないし涙頂戴もののエピソードの羅列とか。
その点,本書は違う。淡々と過ぎ行く刑務所内の日常生活を,淡々と描いている。
変化の少ない刑務所生活で唯一の楽しみは食事。したがって,食に関する事柄が詳細に描かれているのは,むしろ当然のことであろう。
平成9年6月16日の昼食−−マーガリン付きのパン,甘い香りを食堂内に充満させるサラダ(フルーツカクテル),甘い甘い小倉小豆,脳みそが真っ白になるくらいおいしい牛乳。殊に,マーガリンと小豆をグチャグチャに混ぜてパンに挟んだものは,見つかれば仮釈放が取り消されるというリスクを犯してでも盗み食いする奴が出てくる。筆者はその姿を見て,「しかしまあ・・・その味には大の男も勝てまいて」と納得する。それほどの味なのだろうか・・・気になるところである。
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