2月に購入して以来、毎日一度は観て、観るたびに惹かれていきます。ヴィンセント・ムーンッ監督は友川さんを「絶叫する哲学者」と書いているのですが、川崎のアパートで酔ってギターを弾きながら歌う姿をエンディングにし、人間としての友川さんを描き切っています。DVDと解説書あわせて幅1センチぐらいのペーパーバックに収まっているのですが、内容は無限です。コペンハーゲン国際ドキュメンタリー映画祭で最優秀作品を受賞したのも納得できます。美しい映像は、伝統的日本の美と現代の都会の雑踏を背景に通常とは異なるアングルで撮影され、流れる音楽は友川さんの百変化する声の甘さと絶叫を巧みに取り入れています。父親以上の美貌を供えた長男との親子の会話で「友川カズキ」をあぶり出しています。他にTake Away Show (路上ライブ)も特別収録されていて、DVD2つ分ぐらい楽しめます。
長い間こんなに素晴らしい詩を書き・歌い・語る友川さんを知らなかった!(痛恨の極み!)現代の最高の吟遊詩人です。
詩集では、どの詩も素敵でかつ意味深な(時には哲学的な)言葉の連続で、愛情にあふれた彼の魂を感じました。 特に、一度歌を聴いた詩に関しては、言葉が彼の声と共により深く心に染みてきます。友川さんの朗唱あるいは吟唱は、「花々の過失」の翻訳を手伝っていた映画監督(ヴィンセント・ムーン氏)の友人に、涙を流しながら「彼自身が詩のよう」と感激させたというのも、納得できます。(すみません、これは映画のDVDの解説書にあります。)彼の歌い方あるいは朗唱の仕方は人種・言葉に関係なく人々の心を動かすほど、豊かな感性に満ちています。日本語を話す私たちにとって、歌詞が(難しいこともありますが)分かるだけに、彼の魂の叫びに感動し、より深く心動かされるのでしょう。
付録としてDVD2枚がついていて、値段以上の価値があると思います。欧州ツアーも良いのですが、登米市での講演のDVDも、ギター一本で友川さんが歌うほどに(酔うほどに?)熱くなり、魂の叫びが高く低く、怒ったり囁いたり嘆いたりする姿にくぎ付けになりました。また、ウイットの効いたトークも魅力でした。最近作の「先行一車」は感動的な吟唱でした。
ーー実はこれほどまでに感動した理由は、2月のライブで、悪いことも見て見ぬふりをする今の世でも、友川さんはきちんと自分の考えを話す方だと分かったからです。彼の言葉の一つ一つに真実の魂が入っていると感じて感激し、毎日DVDやCDを見聞きし詩集を広げています。心が浄化されるようで安らぎを感じます。花々の過失花々の過失 [DVD]
これはヤバイ音楽だ。
落ち込んでいる時に聴くと、泣けてくるし、励まされるし、人を殺したくなる。
クセになる曲だ。
本当に良い
世の中に苛立ってる奴が聴けば、何かわかるかもしれない。
お薦めは「歩道橋」
聴いた後、虚しくなる。
まだ2枚しか聴いてないけど持ってるだけで,この先の音楽生活は安穏。紙ジャケットなのも嬉しい。残念ながら70年代のライブはないけど,まあ仕方がない。
友川ファンんら、ぜひとも持っておいて損はないと思います。
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