戸建てを買えるほど甲斐性はないけど、40代でキャリアもつんで、生命力はあると自負している独身女性としてかなり身につまされた。で、読み終わったいま、「あ、私は個人として誰かの役にたちたいのかも」と思っている。独身のまま40超えたけど、結婚だってしたいけど、それはどうしてかなって考えたら、何かを愛したいからなんだと思う。
上野千鶴子の「おひとりさまの老後」で最後はなんだか暗くなったけれど、折原みとのエッセイは現実も教えてもらえるけど楽になる。楽しいことや幸せって、必ず裏には大変なこともあって、犬のしつけを泣きながらやったから犬はなつくわけだし、犬がいたら夜遊びや旅行に制限もでる。当然なんだけど、楽して楽しいことをゲット! という最短距離を目指しちゃうことが多かったかも、と勝手に反省してしまった。
犬はまだ覚悟できないけど、鳥とか金魚とか飼ってみようかな・・・。素直に愛することができたら、なんかいいことはある気がするなあ。生き物を飼うための心得や実用的な要素もあって、参考になります。
天使に恋をした桜子の想い、どんなに愛し合っていても報われない恋ってあるんだなと思いました。これを初めて読んだのは、10年以上も前のことですが、今だに話の内容をはっきり覚えています。私のところにも天使が来るのだと、毎晩空を見上げていました。
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