こないだ「黒夢ビデオクリップ集」を観たんですが、その後にこれを聞いたら明らかに清春は変わった事がわかる。 とにかく「ミザリー」はサビ以外一切聴き取れないです。例えるなら桑田みたいな感じで明らかにワザと聴き取り難く歌っている。 それがサビになって「ミザリーッ!」と急にキャッチーになる感じ。ここだけならディクテーション可能です。
つまり、明らかに「NEW黒夢」になろうとしているわけで、その予兆を感じられる復活シングルです。 滅茶苦茶かっこいいけど、カップリング微妙・・・。
私はこっちをダウンロード購入しましたが、ベストはDVD付かと思います。
結構長い作品なのですが、ぐいぐい読めて、あっという間に読み終わってしまいました。
娯楽小説作家のポールは、アニーと呼ばれる元看護士とたった二人、山中の屋敷の客室で冬〜春の季節を過ごすことになります。アニーは、ポールを閉じ込め、薬漬けにし、暴力によってポールに小説を書かせるのです。ポールもまた、そのアニーの監視下で小説を書くうちに、創作という狂気に取りつかれて、狂っていくのです。
アニーはポールにとって、あたかも創作の女神であるかのようです。彼女は、ポールの低レベルの作品を焼き捨て、彼がなすべきことに打ち込ませ、素晴らしいインスピレーションを与え、養います。人間としてのポールはアニーの暴力を恐れ彼女の監視下から逃れようとしますが、作家であるポールは創作活動を続けるために、彼女の庇護下から逃れられないのです。
だから、この作品は、タダの恐怖小説ではないのです。この二人の微妙な関係が、面白いのです。憎み合ってるように見えて、実は愛し合っているのです。作品を書きあげるために、お互いになくてはならないのです。なんという狂気でしょうか。
前回読んだのが15才くらいで現在36才なので実に20年振りに読み返したところ、感想は殆ど変わらずに単純に面白いということでした。ただ、前回読んだ時は面白いだけでしたが、今回は少し残酷に思いました。私の中で何かが変わったのかと思いました。シオドア・スタージョンに似たようなネタの短編があって、基本的には短編ネタだと思いますが、水増しでなく立派に長編にしてるのは流石とも思いました。
蛇足を二つ。ニコラス・フリーリングに言及したところがファンなので(といっても翻訳された4作しか読んでないですが)嬉しかった。それと53ページのマルカム・ローリ「火山の下で」はマルカム・ラウリー「火山の下」と正確にしといてもらいたかった。
どうしてもKathy Batesの顔がAnnieとだぶってしまうのだけれど、小説に登場するAnnie WilkesはKathy Batesが子どものように見えるほど狂気に満ちた天才犯罪者である。映画では余りにも残虐で表現できなかった部分があることを発見した。ところが小説ではかなりおぞましい描写ができるようで、その部分では主人公であるPaul Sheldon(有名作家から借りたのだろうか……)とその痛みを分かち合うことができるほど細かに描かれている。ここまで書かなくともよいのではないか、とPaulに同情してしまうほどである。小説を読んで痛さを感じたい人はぜひとも手に取って欲しい。 ところで、もしAnnieがPaulのファンでなかったらPaulの運命はどうなっていただろうか、と戦慄してしまう。またPaulが普通の人間だったら恐らく事故直後に決まってしまっていただろう。
「ホワイト」ストライプスが陽とすれば、「ブラック」ウォーターフィーヴァーは陰であるのかもしれない。 泥臭く、沼に沈み込むような、ド渋いブルース。 ちょっと昔のメタルのようなメロディも飛び出すが、基本的には恐ろしく男受けしそうな音である。 逆に女性がこのバンドに対してキャーキャー言ってる様は想像できない・・・ ダットサンズ、ソウルダッドブラザーズ、リトルバーリーあたりが好きなら、 間違いなくこのバンドにはハマるはずだ。 オシャレさは皆無。代わりにあるのは、底なしの男臭いカッコ良さだ!
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