今は亡きローラ・ニーロ。日本ではジョニ・ミッチェルやキャロル・キングと比べ評価が地味だが、このアルバムを聴いてから、再度彼女のアルバムを歌詞も味わいながら聴き直してみると、少女としての研ぎ澄まされた感性(And When I die:16歳時の作品!)や、切なさ(Stony end:楽曲は明るいのだが…)が胸に染みる。すごい才能を最期まで持ち続けた稀有な女性シンガー・ソングライターだと思う。 このアルバムは彼女の曲の素晴らしさを十二分に引き出した名演奏ばかりだ。個人的には未発表だった2.(soulful!!)、粋な7.や10.、原曲より深い味わいの9.、12.などが特に気に入った。編集者のセンスに脱帽です。 付属のブックレットの解説、写真も素晴らしい!私が購入した今年のコンピレーションのBest1になりそうです。でも日本版はでるのかな?
このOriginal Album Classicsのシリーズ、アーティストによってはあのアルバムが入ってないのは惜しいとか、これは余分とかあるけど、Laura Nyroに関してはこの5枚が揃えばかなりいいんじゃないですか。特にGonna take a miracleはボートラ入りだし。70年代のリアルタイムでは、彼女とCarole King、Joni Mitchellが御三家みたいな感じで、どれも聞いてみたいとは思いつつも、こちとら高校生で購入できるレコードには限りがあるんで、Lauraはなんか暗いし、Caroleはポップ過ぎるしなんて理由つけて、もっぱらJoniを追っかけてました。その後、CDの時代になってお財布にも少しだけ余裕ができてきてCarole Kingは後追いでだいぶ買いそろえたけど、Laura NyroはGonna take a miracle以外は2枚組のコンピとライブは買ったけど、この辺は買いそびれてた。なのでこのハコはとってもうれしい。もっと早くに聞いておきたかったとも思うけど、楽しみがまだまだ残ってるって思った方がポジティブ。それから、なんといっても安いのと嵩張らないのがうれしい。よくこのシリーズはジャケがせこいとか文句言う人がいるけど、それを言うならいわゆる紙ジャケも目糞鼻糞。オリジナルは30cm×30cmサイズで見られることを想定してデザインしてるんですから。
2013年リリース。コンクリート・ジャングルが生み出した天才=ローラ・ニーロがラジオ放送用にレコーディングした1976年カーネギー・ホールでの未発表ライヴ音源が発掘。 ギターで弾き語る"Stormy Love"、マイク・マイニエリの煌びやかなヴァイブス/ジョン・トロペイのギタープレイも絶妙なバンド・サウンドをバックに歌うローラの伸びやかな歌声が素晴らしい"Money"、ひたすら感動的なミドルスロー・ソング"Sweet Lovin' Baby"、圧倒的な歌の力に思わず言葉を失う"I am the Blues"等、同年に発表されたアルバム「Smile」からの曲を中心に演奏した全14曲。バンド・メンバーの実力やコンディション含め、本当に彼女の音楽活動が充実していた時期のライヴ音源であることは確実。毎年何かしらが発掘される彼女ですが、本作はその中でも「本物」の1枚。
素晴らしい選曲とそれぞれの個性を発揮するボーカリスト達をバックでサポートするマントラが実力をみせつけています。アルバムとしてのまとまりもとてもいいと感じました。
1,2のブルーレイが出たからトリロジーBOXで発売してほしい。 DVD発売するなら、最近はやりのブルーレイ&DVDセットにしないの?
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