レビュアーは戦後の生まれですので、リアルタイムでは「丸」に掲載された物を見るしかなかったのです。その当時は「漫画」と言えば「月刊誌」しか無く、「紙芝居」「映画(初期の東映動画です)」等々でしか「漫画」を楽しめる手段が無かった為に結構喜んで見ていた記憶が有ります。今の漫画と比べると全体的にほのぼのとした画風ですが、人が社会の中で生きていく中での理不尽さ等はきっちりと描かれており、作者の描きたかった事が分かってきます。
様々な逆境にも負けず、ただひたすら自分の信念、夢に向かって純粋に突き進んできた偉人達の生の映像、声に触れられる素晴らしいDVDです。
皆さん活躍の分野は違っていても、誰もが根底に”本当にこれが好きだ”という強い信念を持ち、時には揺らぎながらも自分を励ましながら困難に打ち勝って行く人間像が素晴らしく描かれています。
戦後の高度成長、バブルが終わり、現在の日本は未来が見えないまさに迷走状態です。
それでもひとつの”国”としてこれからも国際社会で生き残って行く為には、資源のない私達は”人”で勝負するしかありません。 司馬遼太郎さんのコメントでも出てきますが、”素直で賢い自己を持った若者”に頑張ってもらうほかないのです。
このDVDを観て一人でも多くの若者が触発され、未来大いに世界で活躍してもらいたいものです。
正直言ってこれはDVD化されないだろうと思っていました。業界ってそういうところがあるじゃないですか、『アリス探偵局』も未だDVD化されていない事もあるので・・・。しかし何気なく検索サーチにこのキーワードを付けたところ何とあったのです、しかもDVD-BOX(1,2)という超豪華版で。これには驚きました。
本作は87年~88年かけてに放送されたアニメで、世の中がバブル絶頂期の頃、のらくろクンが主人公(男の子)の家で一緒に暮らすというほのぼのした内容です。主題歌はBaBe、この辺からバブル期の雰囲気が伝わってくるようで・・・。当時よく観ていたのですが、この放送が終わって何年かした後に田河水泡先生の漫画を見つけた時、のらくろクンの歴史が少しだけ分かったような気がしました。
70年代にアニメ化された時はオリジナルに近かったと思いますね、ちなみにその時のらくろの声は大山のぶ代(ドラちゃん)さんでした。
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