イタリア組曲を聴きたくて買いました。矢部さんの音色は岩代太郎さんの「あぐり」などで知ってはいましたが、あらためて聴くと、やはりとても優雅でのびやかで、草原を風が吹き抜けていくような音色だと思いました。 収録曲に遊びは少なく、派手さには欠けるかも知れませんが、どれも彼独特ののびやかな音色を生かしている演奏だと思います。
なんとなくいい曲だなぁ…と思っていたモリコーネさんの作品ですが 矢部さんのヴァイオリンのおかげで、すっかりファンになってしまいました。 他のアーティストの方々がいろいろ彼の作品を奏でていますが 私にとっては、たまたま入ったお店で流れていた音色に魅了され 店員さんにこのアルバムを教えて頂き、そしてそのままCDショップへ行った程 お気に入りの1枚です。 矢部さんの優しさがヴァイオリンを通してアルバムにいっぱいあふれています♪
宮本文昭さんが立ち上げたオーケストラ・マップスのCDを聴いたのがきっかけで、この本を購入しました。
この本でともかく面白かったのは、宮本さんと矢部達哉さんとの対談です。宮本さんがオーケストラ・マップスを立ち上げる際に、コンマスとして矢部さんに声をかけてメンバー集めを一任した経緯や、コンマスの立場から語る矢部さんのオーケストラ観などが大変興味深いです。
一方、本筋の宮本さんが語る名曲解説ですが、楽譜を一切使わずにカタカナの擬音などで音楽記号を表現しようとしたため、文章の視認性があまり良くなく、読みづらくなっているのが、もったいない気がします。確かに、著名な音楽評論家で楽譜の読めない方もいらっしゃる様子ですが、Web上にも楽譜入門サイトが色々とありますので、無理に擬音を使わなくてもよいのでは、と感じました。
それぞれの曲に関する解説自体は、宮本さんらしいエッセンスが伝わって来る内容なので、楽譜を使ってすっきりした文章になれば、4つ5つ星に値する「惜しい」本という印象です。
|