サテン。スタバやエクセではなく、サテン。茶店で暇つぶしに読むのもいいし、この本を片手に茶店巡りをするのもいい。茶店で読書がもっとも贅沢な時間の使い方だと思うなら、泉麻人のエッセイにちりばめられた珈琲への愛やうんちくの面白さが楽しめるだろう。
街に詳しいコラムニスト、泉麻人氏がみうらじゅんのプロデュースにより歌手デビューした作品。何ともタモリ倶楽部臭漂う強力タッグによる作品。サウンドは元みうらじゅん事務所のスタッフで日本が誇る世界のテクノミュージシャンのサワサキヨシヒロにヒックスビルが関与しており、通好みのする作品となっている。ジャケの泉氏がカワイすぎて良い。
泉氏の今までのエッセイのなかでも僅かに伺えた切手収集マニアぶりだが、待望の切手エッセイが出ました。今まで出てなかったのがあ不思議なくらい、ドンピシャの企画ですね。泉氏の少年時代の想い出とリンクさせてかつて一度でも切手に興味を持った人ならニヤリとする 蘊蓄を散りばめたエッセイは非常に読ませる。 単行本特典として泉氏の風景印集めの想い出小旅行の章と盟友。みうらじゅん氏との切手集めバカ話対談が追加されている。特にみうらじゅん氏との対談はこんだけしかないボリュームが惜しいくらいの爆笑度。真面目な切手少年だったであろう泉氏に対して、邪道切手少年だったであろうみうら氏の独特のツッコミが楽しい。この対談だけで後一冊本作ってもいいくらいである。
泉麻人さんの適格で軽妙なコメントが、かつての渋谷と今の渋谷を語ってくれます。 ほぼ正確に設置された定点カメラが写しだす今昔渋谷物語。 ずいぶんと良いコンディションで古い写真が残っているものかと 感心しながら楽しませていただきました。 ただ、今ひとつわがままを言わせていただくなら、 例えば円山町、恋文横丁、桜ヶ丘、代官山、公演通りなどなど、 特徴ある界隈の画像が観られたなら、思い残すことはございません。
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