設立以来赤字を垂れ流してきたエルピーダメモリは
坂本社長の下で上位DRAMメーカーを脅かす存在にまで成長した。
この本は坂本社長へのインタビューに基づいて記述されている。
坂本社長の言葉は一つ一つに重みがあり、論理性・一貫性が見られ、
大変参考になる。
また、途中に半導体の解説の章を入れてあるので、半導体初心者には良いと思う。
ただし、坂本社長のインタビューは非常に面白いものの、
インタビューに対する著者の分析の中途半端さが気になる。
また、細かい間違いが多い(人の名前など)。
インタビューだけであれば☆5でもいいが、
分析やその他の著述の部分の詰めが甘いので☆4としました。
既に同種を使用中で安定した動作。 価格の変動が激しいので購入の際は、価格動向に注意。
現在、日本の半導体業界はL社に売却される直前のO社の半導体部門と同様であると思う。 過去の栄光に安住してしまい、本当の自分の実力を見つめていない。漠然として「韓国・台湾メーカには技術では負けていない」と思っている。
この本は、今までの定説を覆し既に技術面にも韓国・台湾メーカに負けていると指摘している。著者は、かつて日立中央研究所で16年間半導体研究を行っており、社会科学者としては珍しくこの分野の技術隅々まで詳しい。従って、文系の著者だちと異なる目で問題点を把握し見事に結論に導いてくれる。
特に半導体メーカの経営者に読んでいただきたい。
VAIOの標準のメモリーは、エルピーダで同等の物を探しました。 ショップで確認したら、現在の物は30nmになっているそうです。
とにかく面白く読める。 歯に衣着せぬ表現が多少気になることもあるが、それがまた面白い。
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