JAL123便墜落事件について知りたくなったとき、スタート点としてまず最初に読む本として良いのではないだろうか。墜落までの経緯や原因追及について、また遺体回収と検死について、本事件について押さえておくべきではないかという事項をひととおりカバーしていると言えると思う。
墜落原因とその調査をめぐる問題について更に知りたくなったときは「隠された証言」、遺体回収・検死を巡るドラマについて更に知りたくなったときは「墜落遺体」など読むと良いでしょう。
一気に読ませる。日本の戦後史、特に農業政策に関わる流れを一つの村の視点からまとめたような感じがする内容。高度成長期から、バブル前後での変化までまとめられている。初心者向けというこの新書シリーズでは、ふりがなが振ってある。これも好印象。 過疎の村は過保護な財政誘導の政策のためにぼろぼろになり、その帳尻あわせのような「大合併」に翻弄されている。そんなイメージがあった。 この本の中に描かれている黒川村は、そんな政策を活用し人を海外に送り予算を獲得してたくさんの振興策や「箱物」を導入しているが、それを村で生き残るという、ぶれない意志が活用し村としての存続を勝ち得ている。 もちろん、ここに書かれているのとは違った立場もあるだろう。ぶれない意志を具現化したような村長が退いたあとに村長となったものは、前村長の偉業を誤解されたくないという気持ちがあったという。作られたものを活かす意志がなければ、「はこ」しか残っていないと判断されてしまうだろう。そこに、軽薄な報道が絡めば「税金の無駄遣い」とレッテルを貼られてしまうだろう。 しかし、この村が土石流でたくさんの住民を失った歴史、冬場は出稼ぎで働く手がなくなり共同体として存続も危うかった現実、産業を一つ一つ興す中で失敗したり方向転換を余儀なくされたりしながらちゃんとものにしてきた流れ、などを知るとよくやったといいたくなってしまう。 もちろん、現状でも単なる通過点、今後合併してさらに時代が進む中でどのような動きが見られるのか気になっている。
絵とか演出とか声とかテンポとか、やたら丁寧かと思えばストーリーはスカスカで全然説明がなかったり、 結局日常もブラックロックシューターの世界も両方半端だったと思います。半端なのに丁寧だったりするところが あるのが気持ち悪かったです。あえて言うなら25話のアニメの第1話+イメージクリップと言った感じでしょうか。
今となっては、手に入れることすら困難だと思いますが・・・。
中西圭三、伊秩弘将、池田聡と企画ユニット<ICE−BOX>を組み、CMソングの「冷たいキス」を歌っていた女性ボーカリストのアルバムです。
彼女の出した数枚のアルバムの中で、一番「冷たいキス」のポップな雰囲気に近いのがこの作品。9曲目、10曲目あたりがそんな曲調です。
一番オススメは、しっとりした声質で聴かせるバラードの「クレッシェンド」。
この後、小西康陽プロデュースでピチカートファイブのカバー曲を歌ったりしている彼女ですが、やっぱりこの当時の歌い方、曲調が声質に一番あっていると思います。
’96年発表作。 初期の鈴木祥子を彷彿とさせる、大人のポップスといった趣きの楽曲に、アコースティック・サウンドを中心としたアレンジを施し、彼女自身のクセの無いストレートな歌声が心地良い、爽やかな作風に仕上がっている。 しかし全体を通して聴くと、あっさり流れてしまうような感じで、はっきりと印象に残らなかったりする。 もう少しコーラス・ワークやアレンジの工夫があれば、変化やメリハリがついて良くなったのではないだろうか。 そんな中で、テレビ・ドラマの主題歌ともなったアイリッシュ・トラッド調の5が白眉の出来。作曲が元ZABADAKの上野洋子。納得。
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