トラボルタのダンスシーンはかなり見ごたえ有り!サントラもラブソング&ダンスミュージックでフィーバー間違い無しです。
なにぶん、イメージがとても派手で、ジャケットにあるトラボルタのポーズが印象的 (初期のジュリアナで、この恰好のおじさんを見た時はフィーバーだと思ったモンです)で、 どうかなと思ったのですが、なかなかどうして、とても良い青春映画だと思いました。 実際、ディスコでのシーンが派手なだけに、物語そのものの暗さとのコントラストが強烈です。 とは言っても、手荷物を持って歩いている時には、頭の中で「ステイン・アライブ」が ループしまくります。トラボルタかっちょイイです。 ずいぶん前にレンタルしてみただけだったので、今回DVDで購入しましたが、 映像はビデオの印象があったので、改めてDVDってきれいだなと思いました。 未見のひとはゼヒ。
やはり「ManhattanSkyline」だけは聞き逃せません。 吹奏楽の楽譜は絶版されていると聞いてますが、 吹くのも楽しい聞くのも楽しいといいことだらけです。 トロンボーンとかもかっこいいんですよね。 なんか寂しげなメロディーとかほんと素敵な曲です。
実際に見るまではジョン・トラボルタがひたすら踊ってそのまま終わるダンスムービーだと思ってました 見終わって衝撃でした 最後は喧騒や毎晩の空騒ぎ、ダンスは一時的な快楽であり必ず波は去る、前を見て自分の道を歩め、と 10代の終わりから20代の終わりに見ると切実にそのメッセージが伝わってきます 何か現代にも通ずる60〜70年代の若者達のムーブメントの最終回答のような気がします 偽善や争いに直面し壁を越えたら壁があることを認識し、若さと切迫感に挟まれた若者の苦悩を見事に描いた紛れもない青春映画 "青春"と言う言葉にアレルギーを持ちながら青春を送っている若者はぜひ見るべき これぞ本物の青春映画だ
若い頃見た時はよく出来た青春ストーリーだと単純に受け止めていたが、年とってから見ると夢の様に純粋な好青年の夢見る青春ストーリーだった。
ジャケットのビジュアルイメージほど男臭さが漂う役ではなく、主人公はごく爽やかな好青年。 仕事だって皆勤賞の真面目ぶり。 でありながら不良グループ(?)の頼れるリーダー格。 ひとたびステージに上がると皆の目を釘付けにするカリスマぶり。 タフでクールな二枚目だけど優しくて人なつこい面も持ち合わせた、日本の少女漫画のヒーロー像にも通じる。
ただしトラボルタ演じるトニーを取り巻く環境は、きっととても日常的で現実的で、夢の入り込む隙間なんて1ミリもない。 親父は失業、エリートの兄もドロップアウト、軽率でキレやすいヤリたいさかりの友人達、男にぶら下がる事に腐心する女子達、人種差別、威厳のない大人達…。 何もかもが当たり前に存在し、でもそんな状況にウンザリしきっているトニーは美貌と釣り合う美しい魂の持ち主でもある。 まさに掃き溜めに鶴状態。 こうした部分からは人気スター・トラボルタのアイドル映画的側面も伺える。 下着一枚のサービスカットもしっかりあったりして。 当時の女子達は大いに沸いたに違いない。 ヒロイン役がやけに現実的なワーキングガールの典型みたいな言動で、主人公と簡単に恋人関係にならない所も…なんて勘ぐってしまったり。
が、同時にまざまざと見せつけられるイヤな現実の中にポンと置かれた理想像は清々しく心洗われる。 トニーのキャラクター造形は美しすぎるが、他のキャラクターには納得出来る背景が用意されていたり、腑に落ちる存在感がある。 ストーリーはご都合主義など無く、ほろ苦い後口を残す。 配された俳優陣も衣装も背景も見事にその状況を描き出している。 やっぱりよく出来ているなあと、感心してしまう。
それに躍動感あふれるビージーズの音楽とシンクロするカメラワーク。 ブロードウェイ出身のトラボルタの体さばきも小気味良く、映画全体に気持のいいリズムが満ちているように感じる。 特にトニーとステファニーのダンスシーンが素敵だと思う。 ダンス中の人物の顔アップで背景がグルグル流れてゆくシーンなど、自分がパートナーの目線になれて高揚感があり、未だに時々思い出してウットリしてしまう。 ダンス映画としても面目躍如の演出が素晴らしいと思う。
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