元々の掲載誌だったコミックチャージは休刊になってしまいましたが、 今年に入って別冊少年マガジンに移籍したことで新たな発表の場が確定。 それに伴って講談社から新しく出し直された単行本が本商品です。 連載の方は順調に進めば[証言其の一]の再掲載に引き続き新章に突入するものと思われ、 ながやす巧版「壬生義士伝」の継続に光明が見えてきたのは喜ばしい限りです。
作品内容については他の方も書いている通り、お勧めの一言なので、 ここでは昔出た角川コミックス版と今回の講談社版の両方買った自分が、 両者の違いを書いておきます。
元の原稿は第1話の冒頭8ページカラーに続き4ページが二色で描かれているわけですが 講談社版コミックスではカラー8ページの後すぐ白黒での収録になってます。 この点、角川版では二色ページの所まできっちり色付きで収録していました。 二色ページが単行本化の際に白黒で収録されるのは珍しくありませんが 角川版がカラーで表現していただけに、惜しいところです。 こだわらない人であれば問題ないかと。
本文ですが、講談社版になって歴史的用語に注釈が付くようになりました。 注釈は基本的にコマ外の余白に入れているものが多いのですが、一部絵に重ねてる個所もあります。 あと、小さなことですが台詞の中の漢字には全てふりがなが付きました。 角川版は、現代では使わない単語や方言の台詞等にふりがなを付けるに留めています。
そしてこれが講談社版の一番のメリットだと思いますが、巻末に扉絵集が付き 連載時に使われた扉絵から4枚がピックアップされて掲載されてます。 個人的には全て掲載してほしかったぐらいですが、追加要素がある事実は大きいと思います。
角川版と講談社版で表紙の絵が違うので、コレクター的には両方持っておきたい所ですが どちらかと言うと講談社版は、読む人に対する敷居を下げることをより意識しているようにも思え、 人に薦める場合にはこちらの方が適してるのではないでしょうか。 そして二色ページも色付きで見たい人、絵の上に注釈が被るのが嫌な人、ふりがなが多いとうるさく感じる人には 角川版が読みやすいのではと思います。
短命に終った角川書店の青年向けコミック誌「コミック・チャージ」から講談社「別冊少年マガジン」誌に移籍後もゆったりとしたペースながら描き続けてられている名作です。
4巻の内容は前巻より引き続き、題名から連想される新撰組の話からは離れて幕末の南部藩の武士である主人公親子が持つ時代と身分を乗り越えた人間としての含羞、優しさ、高潔さを描いて居ます。 同時にその徳高さのみでは乗り越えられなかった時代のうねりと、有能でも人道を疎かにした人物に対する厳しい断罪、幕末に繰り返し東北の藩を襲った飢饉の凄惨さ、朝敵となった南部藩士達が辿った過酷な運命もしっかりと描写されています。
浅田次郎氏原作の素晴らしさと、すでにデビュー40年以上を超えているながやす巧氏のまったく瑞々しさを失わないペンの冴えにただただ感動の一編。
大いにお薦めです。
もう、ファンになって30年!新作が出る度むさぼるように読んでます。 もうこの方以外はちばてつやさんぐらいだ。とにかく職人技のようでホレボレいたします。 現在この方のような漫画家さんがいないようで寂しいです。最近の漫画は線が細い事細い事、力強さがありません! どのコマを見ても痺れます!大げさではありません! ほんとに漫画が好きなんだなあと思わせてくれます。最近は大御所の方はアシスタントに頼ってしまってるんじゃないの? 先生書いてます?と思わずいいたくなる方もいらっしゃいます。タッチが全く違うだろうよ、おい!(残念!) でもながやす先生は違う!新作が出る度、スッゲーと必ず唸ってしまいます。現在、このような方いらっしゃいます? もっともっと評価されて良い方ですよ、過小評価も良いとこです。 残念なのは作品集がこの1冊だけという事。 できれば全集を出してほしいです。 ながやす先生はもっと漫画を昇華できる方だと思います。 漫画を芸術まで持っていけるのはこの方だけだと思います。 でも、ながやすさんは否定されると思いますが・・・ だけど、それぐらい絵に力があるんです! 何度まねして書いた事か! ぜひ読んでみるべき作品ばかりです。
西城秀樹が好きなので、ビデオの時から何度も見直してました 逆に当時は「続 愛と誠」の存在を知りませんでした 何故か「完結編」は知ってましたが、これも未見でしたので 安価でこういうセット販売されるのは嬉しい限りです ・・・が、ラストは観るべきだったのか、観ない方が良かったのか・・・ やはりマンガ版が1番ですが、役者は芝居は兎も角雰囲気は良いです!! マンガ版の実写は〜云々とか言いますが、当時の劇場版あしたのジョーも この作品も個人的にはアリだと思います。楽しめました!
|