勉強にもなるし 面白いです。
電車の中で読むと 「ぶほっ!」と笑ってしまうことがあるので 要注意です。
パラマウント映画創立75周年記念作品として、往年のTVシリーズを鬼才デ・ パルマが芳醇でクラシックな雰囲気でリメイクした大作。映画的技巧に走り 易い(そして無意味である事が多い)デ・パルマが、奇をてらうことなく、正攻 法の演出で、男たちの熱く、ロマン溢れるドラマを描き出しているのが何よ り嬉しい。『サボタージュ』や『戦艦ポチョムキン』の稚拙な引用もあるが、 それは余興として無視しよう。本作は、技巧派としての個性を抑え、職人に 徹したデ・パルマの好編だ。
家庭人としてのエリオット・ネス(「部下は結婚していない者がいい」が口癖だ) は、まさに素朴で、誠実なケビン・コスナーにピッタリの役どころ。彼の生涯 ベストの役の一つであることは間違いない。アイリッシュの実直な警官を演じ たショーン・コネリーも老練な演技で、オスカーに相応しいもの。アンディ・ガ ルシアの血気盛んな青年、C・M・スミスの小心者の役人もいい味を出してい る。各人の個性が存分に生かされた素晴らしいキャスティング。そして、デ・ ニーロのカポネ。『レイジング・ブル』同様、デップリと太り、頭髪まで抜い た狂気めいたいつもながらの役づくりには脱帽するしかない。
ジョルジオ・アルマーニの豪奢さとシックさを持ち合わせた衣裳が、30年代の 男たちの匂い立つようなダンディズムを引き出すことに一役買っていることも 付け加えておこう。
本DVDは、既発売の本編のみの盤に、新たに特典を収録したもの。この作品の 製作の裏側を知りたいという映画ファンには、満足できる1枚だ。
柴田さんのブログが大好きで、本も期待していたのですが・・・なぜだろう、本だとなんとも言えなかったです。
なんでしょう、勢いみたいなのが感じられないんですかね・・・
ただこの本の知識を友達に話すと結構盛り上がるかもしれませんね!
役人なのに銃の扱い上手過ぎ、実際アンタッチャブルはもっと人数いたろとか いくらでも突っ込み所はありつつも 吐いて捨てるほどあるモブ・ムービーの中でいつまでも忘れられない作品です。
デニーロの役者っぷりとコネリーのベテランの味が渋いのですが、それ以上に 苦悩する、家族を守る、友情を通わせる、憤る、正義を貫く、遺志を受け継ぐ。 ベタながら、そうした「男の姿」が観る度に私の心を動かします。 ・ネスに警官の心得を説きつつ、カポネとの対峙への覚悟を問うマローン。 ・ウォーレスを殺られた怒りを抱えてカポネに掴みかかろうとするネス。 ・血塗れになりながらも、ネスを駅へ向かわせようとするマローン。 ・仲間を手にかけたヒットマンを追い詰め制裁を加えるネス。 ・乳母車を庇いつつマフィアを仕留める駅でのストーンとネス。 ・ネスとの別れを惜しむストーン。 ・「一杯やるさ!」と言って街へ消えてゆくネス。 男のドラマです。
特段凝ったリファインはしていないようですが、DVDとは段違いの臨場感。 映像にノイズは少なく、音もオープニングのドンドンダン!からして違います。 好きな人は間違いなく買いです。
一曲目にエンディングテーマを持って来る憎い演出!
メインテーマは八曲目に収録!
全曲聞き応え十分ですが
四曲目の死のテーマ(ショーン・コネリーが演じるマローンの落命のシーンの曲)がイチ押しです。
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