春 プリズンホテル(4) (プリズンホテル) (集英社文庫)
プリズンホテル 第四巻・・・ついに大団円です。
「1巻から出ずっぱりの相変わらずの人たち」と「新しい登場人物」のくりなすドタバタ話、しんみりとした人情話、奇抜な人生劇がこれでもかと展開していきます。
このパターンは、1巻から全く変わらずとても気持ちよい読み心地です。
人との接し方の真剣さ、人に対する思いやりの持ち方、人間関係の大事さ をこの本を通じて
とても感じる事ができます。
これらは、今の世の中ではなかなか接する事ができない事であり、郷愁的な気持ちを持ちながら、また、あこがれ的な感情を持ちながら読みました。
あまりにもハッピーエンド過ぎる気はしますが、これはこれで読後の気分がさっぱりし更によい気分になり、私的にはとても良いと思いましたよ。
どちらにしても、「プリズンホテル」は笑いあり、涙あり、感動ありのとても楽しいシリーズでした。
読みやすい小説ですので、何かすっきりした本を読みたいなあと思っている人がいれば、是非とも読んでみてください。
エレジー(哀歌)
絶縁MAXだった旧友に今日、何故か突然送りつけられた一枚っす!「エレジー」は渋さも微漂いな、他のレビュァ〜の方も仰られてるっすが、いつもの海援隊とちょっと違う感が、逆にシミジミィ〜に沁みる佳曲っすねぇ〜ぇぇぃ…でもやっぱサイコッ!なのはカップられの2曲目「友、遠方より来る」っす!確か数年前、鉄矢も出演の電話会社(電気会社?)のCMでかかってた気、微弱するんすが、CMで流れまくりな過去持つとか、そんな事関係ねぇねぇ!な名曲っす!春にIts All Too Match!な暖かぁ〜なポップスで、鉄矢独特のユゥモァ〜も微漂っててタイトル曲軽く越えたサイコッ!感っす!なんか自分ら世代おっさんへのエェ〜ルも混じりMAXで、若ぇ俺的でも微パワー貰いまくり、ありがと鉄矢感否めねぇ〜ぇぇぃ…っす!鉄矢はさりげなく才人&天才やや混じりなおっさんっすから、いい曲じゃんじゃか書いて欲しいっす!鉄矢に俺から贈る言葉いきまっす!鉄矢、サイコサイコサイコッ!YEAH!!
冬 プリズンホテル(3) (プリズンホテル) (集英社文庫)
シリーズ第三作。<冬>と言う副題に合わせてか、前作のような奇想天外な仕掛けはなく、浅田氏特有の純情路線の透明感溢れる作品で、同時に次作における大円団の伏線ともなっている。
プリズンホテルを訪れる客は相変わらず様々で、各々悩みを抱えている。救命救急センターの婦長、人呼んで「血まみれのマリア」。何千人の死に直面している。患者を安楽死させた事で悩む医師平岡。数々の危機に遭遇した天才クラマー武藤。仲蔵までがガンを気にして右往左往する。"死"が一つのテーマとなっている。彼等は皆悩み、人生に疲れ倦んでいる。だが、プリズンホテルと言う異界を訪れ様々な出逢いと経験をする事で、彼等に活力と人間性が戻って行くのだ。全体をユーモアで包みながら、温かい人間観察を見せる作者の手腕である。一方、シリーズの主人公のエキセントリックな作家木戸の傍若無人ぶりは相変わらず。清子をいつものように苛めるかと思えば、少女のために縫ぐるみを繕ったりする。ハッキリ言って切れている人物である。そして、清子は前述の客達とは異なり、辛い思いをしながら、人生を諦めたりせずに、"あるがまま"に受け止める。清子こそ聖母だと思えて来る。木戸の相手が出来るのは清子だけだと読者に思わせる。そして、結末で作者が用意しているものは...。
全体の構想がズバ抜けている上に、木戸や清子の性格設定、登場人物間の錯綜した関係、客達の秘められた事情、小刻みなギャグの連発によって無条件に楽しめる娯楽小説になっている。特に本作は人生に疲れ果てた人達がプリズンホテルを訪れる事で勇気を得る展開になっており、これにより読む者も勇気を与えられる快作。
ステラ
ふと聞きたくなる曲です。
ひとりで過ごす週末の暖かい午後にこころを癒してくれる・・・。
どうしても松本明子と言うイメージで曲を見がちですが、
彼女の持つあたたかさ、ものかなしさ、こころの豊かさが
そこはかとなく疲れたこころを抱き締めてくれます。
是非チャンスがあれば聞いてみてください。
絶対に後悔はしないと思います。
彼女のフルアルバムが待ち遠しいです。
岡本真夜、辛島美登里がプロデュースで。
夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫)
久しぶりに、泣いて、笑って、
あっというまに全巻読んだ作品。
舞台は、
一般のホテルで遠慮される“極道”の人たち専門のホテル。その名もプリズンホテル。
まさに、“任侠の任侠による任侠のための”って言葉がピッタリのうらびた温泉街に佇む楽園。
この舞台設定だけでも十分に面白いが、
登場するキャラクター達が、これまた秀逸。
女に平気で暴力を振るうくせに、
誰よりも純粋で愛に飢えた才能ある小説家。
粋も甘いもかみ分けた、
人情味と色気溢れる当代きっての極道の大親分。
誰もが振り向く美貌を持ちながら、
頭はからっぽ、心は聖母のパープリン女。
5歳とは思えぬ感性と絵の才能を持ちながら、
けな気に尽くす姿が愛しすぎる、その娘。
完璧なサービスと笑顔でお客様をもてなす、
黒子のように控えめな素晴しきホテルマン。
少年のような無邪気さと真っ直ぐな男気を併せ持ち、
無骨な手でパソコンを操る、可愛くて格好良い若頭。
一口食べれば笑いがこみ上げるほど美味い料理を創り上げる、
頑固一徹の天才和食料理人。
―と、その料理人を心から敬愛する若き天才仏蘭西料理人。
めちゃくちゃで可笑しくて暖かい、
魅力的な従業員たち。
そして―、
一物を抱えた個性的な客達が、
今日もこの楽園に迷い込んでくる。
この作品はまさにエンターテイメント。
読み進めるそばから、
みんなの笑顔が、
その風景が、
一瞬の空気が、
勝手に目の前に広がってくる。
読んだことない人は、
いますぐ本屋にダッシュです。