ラウンド・ミッドナイト [DVD]
ジャズの発祥地と言えば、もちろんアメリカだが、黒人差別のひどい状況に比べ、ヨーロッパは、黒人ミュージシャンを尊敬の眼差しで見ていた。当然ミュージシャンとしては、精神的に開放されるヨーロッパに移り住む人がでた。主人公のモデルとなった、レスター・ヤングやバド・パウエルは勿論、当のデクスターも北欧に居る期間が多かった。この映画は、フランスを舞台に、ジャズクラブ「ブルー・ノート」での演奏シーンを織り交ぜながら、ジャズマンとフランス人との交流をほのぼのと描いたものである。ミュージシャン、デクスターは、自然体の演技で、ユーモラスな性格を表現している。その他、有名ミュージシャンがぞろぞろ出演しており、演奏シーンは、ハービー・ハンコックのアレンジで、迫力充分。ジャズファンなら必携でしょう。
ポートレイト・イン・ジャズ 和田誠・村上春樹セレクション
元々がジャズが出発点の村上春樹が和田誠とコンビを組んで作ったジャズ・エッセイのCD化。ビリー・ホリディのコロンビア盤の『君微笑めば』で始まる。彼女の歌う『あなたが微笑めば、世界そのものが微笑む(When you are smiling, the whole world smiles with you.)』は、『癒し』を越えて『赦し』の声だ。もう『癒し』では間に合わない『赦し』を求める傷だらけの日常にしみる。
チェット・ベイカーが入っていないのが僕には不思議残念だ(●^o^●)。このCDを聴きながら、このエッセイを読む。至福の瞬間である。だから村上春樹はステキなのだ。
ラウンド・ミッドナイト [DVD]
バド・パウエルの実話を基にした作品とのことです

