つげ義春ワールド ゲンセンカン主人 [VHS]
つげワールドをいろいろな監督が映画化していますが、この作品は自然ですね。監督の存在が感じられない程自然です。前世、因果、を感じさせる詫びたエロスが漂っており、なんとなく好きな映画の一つです。群馬県の湯宿温泉の大滝屋がモデルらしいのですが、見事に老人しか泊まっていなかったり、隣の部屋からお経が聞こえたり、混浴温泉で何かの拍子に、中年女性の女性器が丸見えになったりと、若い頃の、つげ本人の強烈な体験が土台になっているそうです。リアリズムの宿もそうでしたが、もの凄い旅館に出会う運命なのでしょう(笑)つげ本人もこの映画に出演しています。この中の物語では、李さん一家、ゲンセンカン主人が、とても好きです。なぜだろう?不思議なせかいで、つげワールドが色濃いからなのでしょうね。池袋百店会は、映画にすると、よくあるメロドラマのようで、イマイチでした。評価は3と4の間です。
がんばっていきまっしょい コレクターズ・エディション [DVD]
最近放映されたドラマがスパニッシュ系だったとすれば、このいかにも映画らしいこの作品は和食系と言えるでしょうか。熱過ぎず、冷た過ぎず程よい温もりに包まれているかのようです。カメラは主人公悦子たち五人を艇庫や湖のようなまなざしで、見守り続けてゆきます。
青春という季節は、そのただなかにいる時は必ずしも青く澄んでは見えませんよね。離れて見てみると青いのですが。
彼女たちが上達していって、赤いブレードが揃って波間にきらめく様子が見られる頃には、この子たちがいとおしく思えてなりません。
映画を観てから原作を読んで、再び映画を見直してみることをお勧めします。背景や設定の違いがわかって楽しめます。ブタ神様や猫やとんびも画面のどこかに映ってますから探してみてね。
この映画は幸福な映画だといえるでしょう。地元公開後全国一斉公開という規模でなかったにも関わらず、公開開始後40週近く日本国内のどこかで上映され続けたのです。HPは5年間も継続されました。
今回の特典を見て「ロケ地めぐりもええなぁ」と思ったら、がんばって行きまっしょい!愛媛はええとこでしたよ、しょい!
今日も明日も。 9 (花とゆめCOMICS)
前半は、稜ちゃんの過去編。実の母親が登場して、
子供の頃の稜ちゃんが何にこだわって、心に傷を追ったのか。
そして希望さんと稜ちゃんの関係が明らかにされます。
今回もそうですがこの漫画のホントにいいところの一つは、
時間の流れってやつがちゃんと描かれているところですよね。
全てを許せなくても、時間がもたらす変化が解決してくれることって、
現実でも結構あるわけで。
ちかちゃんが傍にいてくれたおかげで、
わだかまりを残しつつも、なんとか実の母親と和解できた稜ちゃん。
そしてこの出来事を通じて、
稜ちゃんの中で意識的に抑えていた「男」としての部分が、
とうとうおさえきれなくなっていきます。
無自覚にデレる稜ちゃん。そしてそんな静かな変化に戸惑う、ちかちゃん。
再び少しずつ近づいていく二人……そして墓場での抱擁。
ちかの漫画道的にも修一のハードルが再設定されて、盛り上がってきました。
全体的に、いい感じに勢いついてる巻ですね。物凄く続きが気になります!
Wジュリエット ドラマCD
WジュリFanには是非!を聞いて欲し~い(><)本編では登場しないけど、とても大切なシーンがあるんです。
それは”7曲目:誕生日の約束〈ミニドラマ「Birthdayサイドストーリー」”です。
本編を読んでいて「あれ?いつの間に○○を貰ったの??」と思った方もいるはず!!
これを聞いて「なーるほど!」と思ってくださいませ(^^)/
がんばっていきまっしょい [DVD]
穏やかに甘酸っぱく時が流れて爽やかな時間が風のように駆け抜ける作品でした。新聞でも高い評価だったのでどんなものかと期待してみたのですが、期待しすぎても問題ない作品でした。青春の一瞬の煌き、それを見事に映像作品として消化できている素晴らしさを味わってください。