NHKスペシャル 脳がよみがえる 脳卒中・リハビリ革命
脳リハビリの具体的なやり方や手順を紹介する、
いわゆるノウハウ本とは趣が異なる。
脳科学に限らず医学全般に言えることだが、
病気によってある機能を損失した対象に研究を行い
その機能のメカニズムや重要性を調べることは多い。
(ある機能を失った患者の遺伝子に特徴があれば、
その遺伝子と機能に関係があることが推察できる など)
その意味で、脳卒中により運動機能を失った人を対象にする
リハビリの研究は、脳がいかにして体をコントロールしているかを
知るための大きな知見を与えてくれるということがわかった。
・リハビリはラクなほうが効果がある
・「出来たことしかできるようにならない」
・上手にほめると脳が変わる
など本書にある情報は、リハビリという分野を超えて
私たちの持つ脳を理解する非常に重要な情報を与えてくれる。
医療者ではなく、テレビディレクターという職業の人が書いているため
一般の読者にも理解できるよう工夫が凝らされているのも嬉しい。
片麻痺回復のための運動療法―促通反復療法「川平法」の理論と実際
麻痺した手足をしつこく何度も曲げ伸ばしする。
その時に、クイックストレッチやタッピングをして促通している点が少し目新しい気がする。
DVDを見ると、川平先生の手つきの滑らかさには感心するが、そのタッピングが本当に筋肉の収縮を促通できているのか疑問だ。
筋腹ではなく、腱を刺激したらむしろ抑制になってしまうのではないだろうか。
与えた刺激が促通として有効に働いているのか、筋電図や対象脳領域のNIRS検査などで検証されていれば良いが…
仮に、川平先生の与える刺激が促通の働きをしていたとしても、未熟なセラピストの刺激だと、むしろ筋の活動や、筋を動かす脳の働きを抑制させてしまう恐れはないだろうか。
川平先生の手技が高度に洗練されているので、逆に、そのような心配もある。
また、運動制御理論の観点が弱いという印象もある。
最新のリハ手法というよりも、一ひねり加えたPNFと呼ぶのが適切ではないだろうか。
運動学習に関しても、誤りを排除した学習が適切なのか疑問がある。
型にはまった運動を繰り返すだけでは、バリエーション豊かな運動プログラムを蓄積することができないし、蓄積された運動プログラムの中から適切なものを選択する能力も向上しないだろう。
もちろん、川平法は十分に学ぶ価値のあるリハ手法だが、万能ではない。
さらに、川平法を習得して、患者さんの治療に用いることができるようになるには、かなりの練習量が必要だろう。
奇跡の脳
まず本書を読んで仏教の教える悟りの世界も確かに可能であると初めて得心させられた。若いひとにも、あるいは自分のようにこれから脳卒中になる可能性のある年齢のひとにも、いろいろな意味でぜひ一読を勧めたい書物である。
内容はすでに多くのひとが触れているようにめずらしい動静脈奇形のために37歳の若さで脳出血を起こし、言語能力などの左脳の機能が障害され、そこから8年をかけて奇跡的な回復を遂げた体験談である。ただし患者(Jill Tayler博士)は気鋭の脳科学者でもあり、そのため患者でありながらも自分の脳の状態やその機能回復に対し極めて鋭い洞察力を発揮し、またリハビリの過程ではこれもまた学者である母親GGとの二人三脚で幼児教育を取り入れたオリジナルな方法による回復への道筋が語られる。脳卒中には当然個人差があり、すべての患者が同じような体験や同じような奇跡的回復をするとは思えないが、ひとりの稀有な患者の洞察に満ちた体験談として十分傾聴に値すると思う。ちなみに原題のMy stroke of insightではstrokeに一撃と卒中をかけているが、まさに彼女にとって脳卒中は脳の機能や人生観に対する新たな洞察(insight)への一撃でもあったわけである。
特に感動させられるのは左脳の機能が障害されることによる右脳優位の世界、それは時間も彼我の区別もない宇宙との一体感と幸福感に満ちた沈黙の世界である、の発見である。この体験を筆者はほとんど仏教の涅槃に似た体験として記している。右脳の機能は直感であり、全体的把握であり、現在である。一方で左脳の機能は分析と比較であり、時間感覚であり、言葉の世界である。そして左脳の機能のひとつとしての頭の中のおしゃべりとはまさに至言である。確かに我々は絶えず頭の中で一種の対話を行っている。座禅をしている時、なかなか妄想が消えずに困ると言うが、それは座禅をしているときに何か変なことを考えているということでなく、ただ自然と浮かんでくる言葉や想念、すなわち頭の中のおしゃべりがなかなか止まらないということであろう。その意味で悟りの境地とはまさにこのような左脳の分析的、論理的、言語的な機能を抑え、右脳優位の全体的、直感的、そして安らぎの状態になるということではないだろうか。それならば悟りの境地はこのような左右の脳の働きに対する理解とその自己調整である程度可能ではないかと思えてくる。それによって、よりよい人生観、心のあり方、他人との接し方、なども可能となるかもしれない。
本書でもうひとつ感動させられたのは幼児期の学習からヒントを得たオリジナルな脳機能回復法の実践である。患者として、また家族や治療者として、それぞれ立場にとっての有意義な洞察や助言にあふれている。
さらに本書は最後に可塑性に富む我々の脳への洞察から、自分にとって好ましい神経回路の育成や好ましくない回路の抑制、そのような脳機能の自己制御による、より平和で思いやりのある人生や社会への提言を行っている。
最後にちょっと苦言であるが、それは翻訳での女言葉のですます調が読んでいてややわずらわしい。原書の平易で優しい語り口の雰囲気を出そうということでこのような工夫になったのであろうが、英語には男女の言葉の区別があるわけでなく、せっかく簡潔であるのをわざわざ冗長で安っぽくしてしまった感がある。それがちょっと残念。
Wii Sports
昔からゲームに嫌悪感を示していた嫁。 次世代機のグラフィックを観ても興味ナシ、トランプやオセロなどもダメ! ゲーム全般まったくな嫁がこのソフトは一緒にプレイ大爆笑です♪ 初めての事なので30分ほどで目が疲れると言っていましたが、笑いながら一緒にやるなんて事は奇跡です。
短い時間ですが毎日やってます
今はMiiが気に入ってるみたいですー
将来は一緒に【スマブラ】が出来るようになればいいですね♪
丹羽SOD様食品「NIWANA MILD」 2箱(90包×2)セット 製造より約1ヶ月以内の商品を発送!
あまりに安くてびっくりしました。
商品到着後、これまで服用していたものとちょっと違う気がして、販売者に問い合わせたのですが、丁寧な説明・対応に安心して納得しました。
次回も利用します。