今後のクラシック界を牽引する可能性が高い指揮者、ネルソンスのショスタコ10。日経の夕刊で推奨していて購入した。そのレビューでは爆演気味の説明であったが、思いの外安全路線である。だが、いわゆる盛り上がるべき箇所は心得ており、満足のゆくdisk だった。ベルリン・フィルのデジタルコンサートホールでは2008年にラトルが同曲を演奏しており、オーケストラの実力も相俟ってクラシック音楽の醍醐味を味わうことができたが、本盤でも多くの方が満足するものと思います。ネルソンスはどの演奏も優等生的な、良く言えば品のある演奏、悪く言えばつまらないものも多々あるが、今後どうなるかは彼のカリスマ性が発揮されるか否かにかかっているだろう。それにしても終演後のブラボーが興奮状態で「ウェーェー」と聞こえる。それだけ盛り上がった証だろう。ぜひ上述したラトル&ベルリンのデジタルコンサートホールと聴き比べをお勧めする。オーケストラの実力の違い、現代を代表する指揮者の解釈の違いが手に取るようにわかる。ショスタコは偉大である。そしてクラシック音楽の面白さを知ることが出来、感謝の念で一杯だ。 ショスタコーヴィチ:交響曲第10番、他 関連情報
Tchaikovsky: Symphony No. 5 / Nelsons · Berliner Philharmoniker
アンドリス・ネルソンスは、ラトビア出身の指揮者。
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