思った以上にこまかいところまで掃除してくれます。難点は思ったより音が大きいことです。
思った以上にこまかいところまで掃除してくれます。難点は思ったより音が大きいことです。
ロボットが掃除する前に人間が床の上のものを片付けるなんて本末転倒、と思っていましたが、そもそも人間が掃除するときだって、床の上を片付けるのは必要なことだったんだと、反省した次第です。 それほど、一生懸命お掃除してくれます。 ルンバの働きぶりを見れば、床の上を片付けて協力してあげるのは当然、という気になります。 食洗機に入れる前に茶碗にこびりついた残飯を洗っておくとか、洗濯機を回す前に襟や袖の汚れを予洗いしておく程度のことです。
なお、たとえ床の上が多少散らかっている場合であっても、人間なら遠慮してその周りは掃除をせずに済ませてしまうところですが、ルンバは容赦なく突進し、物の隙間にあるゴミをとってくれます。ですから、私のように多少ズボラな人でも問題ありません。
部屋は確実にキレイになり、家事は確実に楽になりました。買って良かったですし、次に掃除機を買うとしても、間違いなくルンバを選ぶつもりです。
自宅で使って良かったので、実家にプレゼントしました。 「あんなものおもちゃじゃないのか?」と小馬鹿にしていたオヤジが1週間後にはルンバの世話焼き係になってました。笑
掃除が終わってカセット式のゴミ受けを見ると、昨日掃除したばかりの部屋にもこれだけの埃と髪の毛が落ちているのかと驚きます。 特に老人の白髪はホントに見えていないんだなぁと思います。ルンバは自動であることがとても評価されていますが、掃除機としての基本性能が高いことも見過ごせません。 バキュームの力は以前使っていたダイソンに全く及ばないのですか、床がつやつやとする仕上がり具合ではむしろルンバに軍配です。
ルンバの掃除方式は回転ブラシでゴミを掻き取るやり方で、ちょうと箒とチリトリみたいになっています。カセットのチリトリの中にブラシの箒で掻き込むのですね。そしてブラシの直後にブラシと同じ幅のバキュームの吸い込み口があるので回転ブラシが床を叩くことで舞い上がった埃をすぐさま負圧で吸いこんでいるのです。畳の目がキレイになるのもうなずけます。
おそらくこのブラシによる磨きあげ効果のせいで乾拭きしたような床のつやがでるのです。ダイソンの名誉のために言っておきますが、ダイソンもモーターヘッド付きのモデルでしたから、同じように回転ブラシの効果はありました。ただ、掃除する側の人間が飽きてしまうので、同じ場所を何度も何度も往復するルンバほどには回転ブラシの磨き上げ効果を活かせないのです。
これまで、掃除機の能力は吸引力とフィルター性能で決まると思っていましたが、回数が能力を凌駕するというのは眼からウロコの斬新さでした。おもわず「大艦巨砲主義」という言葉が頭に浮かんだくらいです。手間をかけたくない人間が掃除を行う限り採ることのできない方法でした。言ってみれば「掃除の物量作戦」です。ルンバは掃除を自動化することによって人間の手間を減らしただけでなく掃除機の仕事の質を変えてしまったんだと思うとスゴイことです。
さて、床にモノを置かなくなるとか、壁沿いもキレイに掃除するといった現実的な話は他の方のレビューで十分に読んでこられたと思いますので、最後に長期メインテナンスの重要なお話をします。 ルンバは1年に1度バッテリーを交換する必要があります。このバッテリーが定価で1万500円。他にフィルターが3枚セットで定価3150円。隅っこのゴミを掻きだすエッジクリーニングブラシが定価2100円。まああとで検索してもらえば分かりますが、アマゾンでの取扱価格は半値以下、場合によっては1/3を切ります(ただし純正以外のものもあるので、そういうものはオウンリスクで)。なので、費用は年間5000円くらいですが確実に発生します。購入したらあとは使うだけというわけにはいかないので、そこだけは注意が必要です。
購入時の価格とそうした維持費を加味したとしても、家事の省力化、そして掃除の質の向上というふたつの側面から十分以上の価値があります。そう思わなければ実家にまでプレゼントしませんしね。 さてルンバ、読んでいただいた方には言わずもがなですが、太鼓判のおススメであります。
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