まず「序」に、少年時代から老境を感じ初めた現在までの著者と映画との関わりについて正直に心情を吐露した文がある。これだけでも珠玉のエッセイを読んだここちになる。本編では映画シェーンの名シーンについてのきめ細かい的確な解説がひろがる。小生も何度かビデオで見ていたが、ジョーイ少年やマリアンの思いにばかり気をとられ、ベン・ジョンスン扮するクリスの真情にまではこの本を読むまで思いが至らなかった。 オールドフアンはもとより、映画好きな若い方たちにぜひ一読を薦めたい。
父がこの「シェーン」の大ファンだったので、まだ家にビデオなどなかった幼い頃から、TV放送のたびに繰り返し見た西部劇の傑作。いつぞや父の誕生日にこのビデオをプレゼントした覚えがある。 典型的な西部劇のパターンを踏襲しながら、一貫して少年の目から見たヒーロー=シェーンを描いた点に名作と言われる成功の一因があろう。アラン・ラッドの名演は言うに及ばず、シェーンに仄かな想いを寄せる少年の母役であるジーン・アーサーの美しさも忘れられない。「Shane,come back!」というあまりにも有名なラスト・シーン、ビクター・ヤングによる名主題曲「遥かなる山の呼び声」、どれをとっても涙モノである。一日も早いDVD化が待たれる。
有名なラストシーンは何度観ても素晴らしいですね。ワイオミングの自然の美しさも格別です。
映画そのものは名作であり、申し分ない。ただし、この作品は日本では何故か「正式ソフト」がない。同時期の「ローマの休日」と同じなのに。(パラマウント作品)そして買ってみたら、画質は悪いし、冒頭の映画会社のマークもカットされ、肝心の音楽の冒頭部分も同時にカットとなり、がっかりしたことを覚えている。以後、この手のソフトに手を出すのをためらっている。正式ルートからのソフトが出ないか、待ちの状態である。
映画の存在自体は知っていたが、ウェスタンっぽいのは苦手で見ることもなかった。しかし、ハイロウズが好きなので曲の題名にもなっているこの映画、やはり見ることにしてみた。。。うん、良かった!名作と言われ、そんなことに興味はないが、古い映画、古い映像だから、良い味をだしたりもするものですね。
シェーン、カムバッ−ク!ハイロウズ、カムバッ−ク!
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