今は無き歌舞伎町「シアターアプル」で実際に観た感想です。 「路地裏の優しい猫」の森岡利行,作/演出。 かけないシナリオライターは、森岡自身の投影か?癌で亡くなる先輩のエピソードも実話ということです。 セリフにもあった、7歳から70歳まで楽しめる分かりやすい演劇がモットーということで、アンサンブル大挙しての手塚キャラ・コスプレや、非常にベタなM・モンローのシーン、関西のりのベタなギャグとコント、詩の引用と朗読など(良い悪いではなくて)「わかりやすすぎる」ところがこの人の作品の共通点かも知れません。 笑いと涙、歌あり踊りあり、未だがさつで賑やかなだけのシーンもあるのですが、その中に突如、心に迫ってくる光るシーンがいくつか有りそこが、森岡作品(あるいはストレイドッグ)の良いところです。
幼い頃夢見た、アトムがいるはずの21世紀。 現実には携帯電話とパソコンと、でくの坊のロボットしかいないけれど、心の中にはアトムがいる。 仕事をしない中年シナリオライターを中心に、 小学生時代の同級生の女の子のいじめに加担してしまったトラウマの話、 彼の書いたシナリオ(癌で死ぬ青年)の話、 シナリオライター志望で転がり込んだ女子高生と、彼女の書いたシナリオ(アトムに助けられる少女)の話など、 これらの話が交錯しながら並行して進みます。 前向きに希望を見出す展開がいいです。
「爆竜戦隊アバレンジャーOG」の いとうあいこ さんは、少し安定した演技。 とっても明るいシナリオライター志望の女子高生役の主人公, 内田莉紗(「アニー」出身,トゥモローも披露)、 歌手でもある水橋舞の歌(とちょっとセクシーなアトムのコスチューム!)が印象的でした。
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