とても面白いです。みなさんも読んでみては如何ですか?
読み始めのわけのわからない、つかみ所のない状況が次第にクリアーになっていき、知らず知らずのうちに主人公と同化してしまうのは傑作小説の証拠。ディーン・R・クーンツばりのストーリーの進め方は斜に構えることもなく読者を引きこみ、ハチャメチャ過ぎないオチが読んだ後の満足感を素直に与えてくれる。映画化されるのも時間の問題ではないだろうか。
「クイーン・オブ・ヒップホップ・ソウル」との称号で親しまれ、貫禄の大スターとなったメアリー・J・ブライジ待望のベスト盤。 冒頭の4曲と、最後の曲が新曲で、その間に、懐かしのReal Love、Dr.DreプロデュースのFamily Affairなど、 これまでのアルバムの中からの曲をセレクト。唯一残念だったのは、ヒットシングル網羅という点では抜け落ちがあったこと。 1曲目は和太鼓のような強力なビートで、過去を振り返る。感慨深い歌詞と強いビートで印象的な新曲。 才能溢れるジョン・レジェンド共演のKing & Queenは、マリオ・ワイナンズの曲にも似たもので、 暗い曲調の中に希望を滲ませている。I'm Going Downはとても古っぽいR&Bの雰囲気で、一方、Not Gon' Cryは、 Babyfaceプロデュースというだけあって、いわゆる美メロ、マライア・キャリーのバラードのようだ。 また、My Life '06はジャズ風の楽曲で、ニューヨーカーらしいお洒落なサウンド。90年代にヒットしたBe Happyも懐かしい。 I' ll be There for You/You're All U Need to Get Byはメソッド・マンをフィーチャーして一番ヒップホップ寄りの仕上がり。 ジョージ・マイケルとメアリーが大量に登場したPVも印象的だったAs(スティービー・ワンダーの曲)、 U2と共演のOneも収録。最後のMJB Da MVPは、50CENTのHate It or Love Itをそのまま使ったもの。 全体的に、メアリー・J・ブライジの、とにかく気持ちのこもったボーカルが印象に残る。 色々苦労してきたらしい彼女の魂の叫びである。授賞式などでも、文字通り体を二つに折って熱唱したりしているが、 アルバムでも、本気で歌い込んだ絶唱を聴かせてくれている。
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