本作品は小沢昭一さんの引退興行「唐来参和」の舞台を収録したものですが、「引退興行」と銘打ちながら18年間、660回も続いたという如何にも小沢さんらしい興行でした。しかも同梱の解説書を見れば全国津々浦々、主催者も多彩、この旅興行もやはり放浪芸研究の第一人者だった小沢さんの姿にふさわしいもの。この解説書も貴重な資料です。 私の地元の付近にも訪れています。その頃は芝居を見るお金を捻出することができず未見のままで終わっていましたが今日、こうしてDVDとなってやっと拝見することができました。 晩年は随筆家やラジオパーソナリティーとしての活動がほとんどでしたが、そもそも小沢さんの芸人としての出発点は舞台俳優でした。この「唐来参和」は前半が小沢さんの「口演」、後半が小沢さんの「一人芝居」という構成。 つまりひとつの舞台で二つの違う楽しみが有り、かつ前半の「口演」が後半の「一人芝居」をより楽しむことができる様な巧みな「解説」になっていて実に面白いものになっています。 この舞台は1988年3月公演分を収録したものですが前半の「口演」に興味深いシーンがあります。これからご覧になる方のためにあえて詳しく書きませんが、この時代を生きた人なら思わず!となってしまうことです。もしこの年の後半にこのお芝居をご覧になられた方、この「口演」シーンがどうなっていたのかご記憶の方があればひとつ教えていただきたいです。
うまい役者が勢揃いして芝居をやってうまくいくとこういうすごいもんができますよ、という見本のような舞台でした。 うーん、生で観たかったなぁ!
古田新太氏の長台詞は必見。
この舞台を観て凄く感動しました。 劇場でCDを買いそびれてしまい、Amazonさんで発売になるのを待っていました。
目を閉じてCDを聴いていると、劇場で見たひとつ一つが蘇ります。 私としては5☆です^^
日本語の難しさは、特筆ものです。
義務教育で学んだ文法はすべて忘れてしまっています。
しかし、井上ひさしの日本語文法は少しだけ脳裏に焼きつきました。
文章を書いて第三者に著者の意図を理解してもらうためには、文法を一から学ぶしかないと思い読みましたが、まだまだです。
この本を読んで、日本語文法に凝ってみようと思いました。
私は今71歳、昭和34年4月岩手県釜石市で就職しました。当時17歳、先輩に連れられて行ったバーが「エトワール」ママが後で知った のですが、井上ひさしさんのお母さん。そこで私たち若者は、世の中を変えるための青臭い議論を声高に行いママさんに慰められたり、 なだめられたりしたのです。この本は、彼の庶民性が良くあらわれた気楽に、どこからでも、何ページでも読めるものです。私は、何となく 井上マスさん、ママさんを思い出しました。
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