1967年の作品。「枯葉」などスタンダードをプレイしたり、その後のフュージョン路線とは雰囲気は若干異なる。コンテンポラリー・ジャズもしくはジャズ寄りのクロスオーバー、ステップス前夜と言ったおもむき。とは言えさすがマイニエリ、サイケなジャズロック調の曲があったり一筋縄でいかない。ギターのジョー・ベック(「ジェフ」ではないよ)がいい仕事してます。 マイク・マイニエリ(vib), ジョー・ベック(g), リン・クリスティ(b), ドン・マクドナルド(ds)
リマージュは70年代後半から80年代前半ぐらいまでのニューヨーク型フュージョンの腕利きミュージシャンによるショーケースのような作品といえる。ガッド、レビン、マイニエリは現在でも第一線で幅広い活躍をしているので音楽通ならば最近のジャズやロックの作品からも素晴らしい演奏を聴く事ができることは、既にご存知であろう。本作品で特に注目するべきする点としては、やはりスピノザ、バーンハートの参加であり嬉しい限りである。スピノザのA&Mからのリーダーアルバムは本当に素晴らしいものであったし、日本側の企画でも1枚(廃盤、再発して欲しい)素晴らしいアルバムを残している。またkingレコードからのセッションぽいデビットマシューズ編曲の音楽にも数多く参加しており、ジェームステーラーを始めとして歌もののプロデューサーとしても活躍した腕も立ち、且つ趣味の良いギタリストだ。ウォーレンバーンハートはマイニエリの親友でDMPやアリスタから相当数アルバムを出しておりいずれも優れたものである。地味だがピアノの腕前も素晴らしく作曲面でも極めて優れた才能を持っている。この2名の演奏が聴ける事だけでもマニア等には感激ものではないだろうか。曲目は昔の彼らの曲の再演も多いが、ごつごつ感が消え成熟した演奏となっており、ガッドもブラシワークが目立っているが、こんなにブラシをフュージョン的音楽で多用した事は今までは無かったのではないだろうか。まあ今回の成熟した演奏と、彼らが若いときの熱い演奏と比べてどっちが好きかというのは個人の嗜好によるところと言えるが、若い人たちにもぜひ聴いてもらいたい音楽であるのは確かだ。叶わぬ事だが、このメンバーにブレッカー兄弟が入れば、現在の様に各人が年を重ねていても凄い音楽が出来そうな気がしてならない。
Gadd好きとしては8曲中7曲がGaddなのでとてもうれしい。 キーボードなのかパーカッションなのか…ヴァイブって不思議。 ジャケットの裏の写真に載ってるのが「シンセ・ヴァイブ」なんだろうけど よく耳にするヴァイブの音色だけではなくてシンセによるヴァイブ・サウンドもあるようでして 聴く限りは「シンセサイザー」そのものです。手で弾くよりはマレットで叩いた方が早弾きできるんだろ~な~。
このアルバムは1977年に収録されており 翌1978年に収録された「深町純ニューヨーク・オールスターズ・ライブ」へとつながっていきます。
順番としては「LOVE PLAY」を聴いてから「深町純ニューヨーク・オールスターズ・ライブ」を聴いた方が大きい衝撃が味わえます。このアルバムから3曲がライブで収録されています。
もっかいGaddで「ステップス アヘッド」やってくんないかしら。2004年の「Mt Fuji Jazz Festival」ではGaddはリズム・キープに徹してたとか…そんなのあんま見たくもないし聴きたくもないなぁ。
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