ハーメルンの続編と聞いて本当に嬉しかったので購入しました。 いざ読んでみた感想なのですが、ハーメルたちの子供世代の話とのこと。 前作ファンとしてはちょっぴり残念な気もしました。
まず最初の扉絵にサイザーのような少女がいるのですが これって前作最後で生まれたサイザーとライエルの子「オカリナ」ですよね? でもオカリナの名前をつけてる割には全然似てないっていうかサイザーにしか見えないです。 前作の時は赤ちゃんだったけど何となくオカリナに似てたのに。
さらにグレートというハーメルに似た子供を主人公にするのも疑問があります。 ひねくれキャラはハーメルでやったんじゃないのかと。 また子供で同じような外見、同じような性格を持ってくるのがわかりません。 フルートの子供なのに何故そんな性格に育つのかとも。 それなら全然似てない子供でやるか、ずーっと後の世代でもよかったのではないかと思いました。
これはグレートの兄、リュートにもいえます。 彼も前作キャラのリュートの生まれ変わりなんですが、外見性格共にまんまリュート。 作者は読者サービスのつもりでやったのでしょうが、 名前ぐらい少しは変えてほしかったです。ややこしくて仕方ない。
途中スフォルツェンド城内の一コマにホルン様の肖像画がさり気なく出てくるんですが こういうほうが前作ファンには何だか温かい感じがします。
さらにクラーリィとパーカスも出てきますが、何故か若返ってる…。 前作最後は二人ともそれなりに老けてたのに。 魔法に関わる者は老けないとかいつからそんな設定になったんでしょう? 彼らの人間味まで消さないで欲しいです。 老けてても、義手や義足をつけてても、それは戦いや年月の証なのに。 パーカスなんてどこの魔族かと思ったぐらい外見が変わりすぎ。
ここまで前作キャラを引きずるなら別にハーメル達で続きをやってもよかったんじゃと思います。 なんだか無駄に前作キャラを出してる割には前作の設定を消してる感じで嫌です。
物語に関してはシェルという少年が魔法学校に入学とのことなので まだいろんなキャラの顔見せ段階ですのでなんともいえないです。 ギャグに関しても自分の年齢が上がったせいか、ちょっと無理矢理ギャグをやってるようにも感じたかな。 もっと勢いがあってもよかったかも。 いろいろ批判ばかり書いたけど、期待はしてたので頑張ってほしいです。
魔曲全集Iに続きハーメルンの世界が広がります。錦織健さんが歌うOPの未完成協奏曲、彼の見事なテノールが心地よく、初めて聴いた方でも吸い込まれそうになるのでは?
聴いているとハーメルンの世界が広がります。世界の名曲をキャラが演奏している特別バージョンもありますし。それにOP&EDが最高です。歌詞もメロディーも話を知っている人なら感動できるでしょう!
アニメ版準拠のキャラクター設定でのキャラソンとなりますが、それを念頭に置いたうえで聞くとかなり高クオリティなヴォーカル集になっていると思います(原作をイメージして聞くとがっかりだと思うのでご注意)。アニメ版が好きな方なら買って損はないかと。
ハーメルとフルートは過酷な運命の中でお互いを想う歌を、 ライエルは全て終わった後の友人への想いと後悔の歌を、 トロンは若々しい希望のある歌を、 コルは密かな恋心の歌を、 クラーリィはホルンへの忠誠と秘めた想いの歌を、 リュートはマリオネットになってなお想う祖国の歌を、 サイザーは自分の置かれた身の上を呪うかのように朗々と それぞれ歌い上げています。
個人的にはハーメル&フルートのデュエットソング「それが絆の強さ」が一番のおススメです。本編を全部見終わった後に聞とラストの切なさと悲しさの余韻を更に味わえて素敵です。キャラソンに興味がある方は是非。
この本の表紙をめくると作者のコメントが書かれてますが、本人も途中で終わるのが心苦しいようで購入した私も続いてて欲しかったなと思います。もし、今から購入する人は続きを想像して納得してください。
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