一発勝負の企画ものと言い切るには、もったいない作品。 あまりにも「神様」手塚治虫をはじめとする巨匠たちの タッチが乗り移ったかのようなキャラたちが繰り広げる 下ネタ&楽屋落ちの数々に、”悪のり”を超えた神懸かりとも 言えるおもしろさを感じてしまいます。 永井荷風作ともいわれるすけべ小説があるように、 こういうのもアリかなと思わせる確信犯的作品集です。 冗談抜きに「手塚原理主義者」から神罰が落ちないことを祈ります。
主役RXがヒロインに憧れるなど脚本家の作風が色濃く反映されていますが、元を知るファンも楽しめる要素が詰め込まれた高密度の一本です。タイトル表記を始め、四本腕の蜘蛛男、ジャーク将軍とシャドームーンだけとはいえ八鬼衆間の軋轢、ライダー個々の特技を披露する際のBGMに収録時間の都合でZXが忍び武器を使わない代わりのキック時の赤色発光のSDならではの表現と見つけ出すことを楽しめること、必定です。配役も忘れ難いものがあり、後にライバルシリーズでナカジマ・ツトム隊員を演じられた小野寺丈氏のRX役、今は涙を誘う故・小林昭二氏のおやっさんと塩沢兼人氏のニヒルでいて何処かずれたシャドームーンは言うもさらなり、田中秀幸氏の1号と青野武氏のジャーク将軍が続編があって相対すればスターセイバーvsデスザラス、アバンvsハドラーの図式がなったかもしれないと思えば興味は尽きません。又、青野氏の熟練味もあって癖の強い悪役ぶりが、めでたく復刊なったあおきけい氏の漫画作品に影響を及ぼし、そこのジャーク将軍が本編に因んだ声優ギャグに繋がったのではないかというように想像を逞しくするのも一興でしょう。
かつてこれほど面白い本があっただろうか!!!!!!! ってくらいこれは凄い本です。凄いというかすごく面白い。面白すぎる。 田中圭一センセの頭の中はいったいどうなってるんでしょ。 というか、どんな発想をしてるんでしょ。 下ネタなのに、お下劣なのに、ほんとにサイテーなギャグなのに、 こんなに笑えて、こんなに救われる本は未だかつてない! と僕は断言しちゃいます。しかも1000円以下の漫画でこれは!コスパめっちゃいい。w
連載中から早く単行本にならないかと期待してたこの漫画。著者の漫画をあまり知らない人でも読みやすいと思います。 基本はエロネタを交えながら啓蒙漫画なんですが、話の流れを怖さにストーリーつくりは、この手の漫画では最高ではないでしょうか。 しかし、何があるとすれば手塚風のキャラクターのプニプニ感がたりないことと、手塚治虫の猟奇性を受け継いでないことですかね。
各話のオープニングはサブタイトルだけで『クレオパトラD.C.』というタイトルはエンディングで初めて出るという不思議な仕様(DVDではチャプターメニュー出るから判ってしまうが)原作を知らないで観始めると???になるかもしれない。 1・2は原作の中から、3はオリジナルストーリー。同梱冊子の新谷かおるインタビュー内でも触れられているが1・2と3は制作年と監督が別な為、細かい演出の違いが楽しめて2度美味しい…かどうかは観る人次第。 もっと興味の湧いた人はサントラCDも発売されていた(当然過去形)ので探してみると良いでしょう。
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