少年・少女たちを主人公にして「日常生活に起きるちょっとした不思議」を描き出していく。 コミックスがオールカラーなので色使いが作品としての雰囲気を成り立たせるためにどうしても必要だったのだと判る。
ふしぎなこと・・・って、ある意味「無知である」からこそ胸に抱く疑問ということだ。 大人になったら不思議を感じるシーンが少なくなった・・・と感じるのは「多くのことについて真実を知り、知識を得すぎた末の結末」なのかもしれない。
けれど「ふしぎを感じることの重要性」を忘れてはならない。 探究心に対する刺激は新しい世界への誘い(いざない)であるはずだから。 「ふしぎの向こう側に何を見付けるのか?」は重要ではないはず。
結末よりも「そこに至るまでの過程」の重要性を、まるで水がスポンジに染み込むかのように無理なく気付かせてくれる作品。 「味がある」よ。
“スタジオジブリ系の絵柄”山崎浩の作品を見て、多くの読者がまず感じることだろうし、そんなにはずれていない評価だろう。高畑・宮崎両監督のアニメの区別がつかないレベルの人々にとっては... だが。もちろん、この作品以外では作者の大好きなものへのオマージュを込めたものもあるにはあるが、それについての評をとやかく言う気はない。でも、「どきどき」に関しては、偏見なしで呼んで欲しい。子供のころどきどきしたさまざまな出来事がよみがえってくるはず。異性への関心、年上の人への憧れ、いたずらや冒険のスリル...。何歳になっても僕たちは少年の心を失わないってことが、きっとわかるはずだから。
秋本奈緒美さんと小沢なつきさんのレズシーンが見所の映画です。 とても美しいシーンなのですが、時間が短かったのと引きの画でしたので星は一つ引いてあります。 ストーリーそのものもとっても感動します。 一人の女の子が大人の女性へと自立して行くという。 切ない話。 その切ないストーリーとエロティックな女性同士のセックスシーンのバランスが絶妙で、互いを活かし合ってると思いました。
奈良薬師寺西塔完成させてなお伽藍を作り上げようとした西岡常一棟梁の想いと弟子を取らないと言っていた棟梁が晩年弟子に道具のあり方使い方まで学ばせていた。もう少し技の伝承を続けて欲しかったと思いますが、この作品で心意気というか、これが技だというものを見せていただいた思いがします。
前作2つより良曲が多いですし、ジャズ成分も濃い目です。歌も上手くなった気がします(笑) 特に、fruits of the rootsやイタリアントラットリアの2曲は、矢舟テツローさんらしいライトさとキュートさが絶妙に織り交じった、癖になるポップジャズに仕上がっており、とてもおすすめです。 他にも素敵なジャズがいっぱい! 矢舟さんが好きなら間違いなくおすすめ! 知らない方にも、矢舟テツロー入門としておすすめです。
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