軍艦の乗組員が反乱を起こすという内容が、 当時問題になったそうです。 イギリス海軍の話とはいえ、 アメリカにも軍隊はあるわけですから。 自由への欲求、人間の尊厳について問うた作品といっても良いでしょう。 「戦艦」というと「大和」や「ミズーリ」みたいなものを 想像するかとおもいますが、実際は、小さな帆船だったりします。 戦争アクションではありません。 また、日本で最初に公開された時の邦題は、 「南海征服」だったようです。 ですが、侵略戦争を描いた映画というわけでもありません。
映像、音ともにハイクオリティ。 PS3ならではの再現度を見せつけてくれます。 風が出ない以外は、ほぼ実機といっても差支えないかな。
気になったのが、ホールモードで台の脇に出るステータス表示。 表示されるのが、総回転数、前回ボーナスからの回転数、大当たり回数のみです。 「パチスロ戦国無双」であった、投入金額と現在のメダル所持数が、 メニューを開いてからでないと表示されないようになっています。
個人的には、1000円あたりで何回回せるか、1BIGのコインで何回回せるかを気にするので、 投入金額とメダル所持数は、常に表示しておけるようにして欲しかったです。 まぁ、実機のコインもちの悪さが尋常じゃないんで、それを隠したかったんでしょうけど。 なんだか、メーカーの都合上でそうなったような気がして残念。
不満点はそれぐらい。実機が好きな人には、間違いなくお勧め。 バウンティキラーだけでなく、バイオハザードも出してほしいですね。
往年の名優・クラークゲーブル主演「戦艦バウンティ号の叛乱」(Mutiny on the Bounty)は、西暦1780年代の理不尽な英国海軍の実情を探るには、うってつけの映画である。と云うのも、1787年12月、英国のポーツマス軍港を後にした「大英帝国海軍の戦艦・バウンティ号」内で起きた水兵達の堪忍袋の緒が切れたとも云える艦長を相手にした大反乱の実録に基いて映画化されたものだからだ。ノーカットで、133分と云う見応えのある大作である。これより先、1776年の頃、かの有名なキャップテン・ジェームス・クックがタヒチ、クリスマス島、ベーリング海、そしてハワイへと航路を拓いていた。しかし、彼はハワイで土民に殺戮されてしまった。一方、1778年9月には、ロシア船二隻が日本の根室に来航して通商を求めてきたが、松前藩は、翌年、正式にこれを拒否している。そして、バウンティ号の反乱の年、日本は飢饉のための強訴・逃散・蜂起が全国的規模で起こっていた。これらを頭に浮かべて鑑賞すると、尚、一層面白く感じてくる。筆者・大橋新也
『帆船バウンティ号の反乱』(ベンクト・ダニエルソン著、山崎昂一訳、朝日新聞社。出版元品切れだが、amazonで入手可能)は、1789年4月に南太平洋で起こったバウンティ号の反乱事件の事実を追究した本である。
この事件は何度か映画化されているのでご存じの向きが多いと思うが、その後の正に「バトル・ロワイヤル」ともいうべき、恐るべき結末は意外と知られていない。
バウンティ号を乗っ取った反乱派は、イギリス政府の追及の手を逃れるために、南海の孤島ピトケアン島に上陸し、船を焼却してしまう。南海の楽園建設を目指して上陸したメンバーは、白人男性9人、ポリネシア人の男性6人、女性12人、女児1人であった。白人男性がそれぞれポリネシア女性を妻に選び、残ったポリネシア女性をポリネシア男性が共有の配偶者とした。
間もなく白人男性の妻2人が死亡した時に、ポリネシア男性から妻を取り上げたために、ポリネシア男性の不満が一気に爆発する。以後、エゴイズムと相互不信が絡み合って、果てのない殺し合いが展開されることになる。
女性の不足のほかに、ポリネシア人はこの島で土地所有権を与えられていないという問題も横たわっていた。
結局、10年間に亘った流血と暴力沙汰の後で生き残ったのは、白人男性1人、ポリネシア女性9人、子供20人であった。
現在のピトケアン島民は最初の上陸者たちの子孫であるが、幸いなことに温和な人々であるという。
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