不遇な歌手というものはいるもので、実力からは考えられない人気で 終わってしまうことがあります。 恐らく『ミカンが実る頃』と『星の子チョビン』だけで知られている 藍美代子の、今の所唯一のフルアルバムがこれです。2曲を除いて、 すべてカバー曲ですが、それらを実にソツなく歌いこなしているのに 驚かされます。声といいテクニックといい、何度でも安心して聞け、 聞けば聞く程良さを感じる本格派。 曲目一覧で判る通り、歌にでてくる情景は、あの頃の風景そのもの。 音質も大変好ましく、アナログ録音の最盛期を偲ばせるもの。 おまけも沢山ついてきて、とても可愛らしい姿です。 どうして売れなかったんだろうなあ… 藍美代子は現在でも可憐な眼をしてステージで歌い続けています。 30年振りの新アルバムも予定されています。 そんな芯の強さもまたこのCDからは聞き取れるでしょう。
フラワー・ポップス・シリーズ第9弾にして、「幻のビューティー・アイドルシリーズ」第3弾。本作では70'sアイドルも含まれる。第2弾で割愛されていた各EPのジャケ写真は本作では一部復活(サンプル盤のものが殆ど)。収録曲は以下の通り: (1)天地真理:海辺まで10マイル(2)沢田富美子:ノルマリーナ・ミーシャ(Live)(3)水野きみこ:TOMORROW(4)坂上とし恵:キッスのお時間(5)ゆうゆ:25セントの満月(6)松本明子キャラメル・ラブ(7)大滝裕子:恋のウォーミング・アップ(8)渡辺めぐみ:ゴーストバスターズ(9)五十嵐夕紀:エトランゼ(10)森田つぐみ:少女期(11)石川ひとみ:くるみ割り人形(Live)(12)藍美代子:手のひらの秋(13)野中小百合:恋の誕生日(14)つみきみほ:森へ帰ろう(15)牧野アンナ:夏の日のAfter School これまでのシリーズ作と比較して、収録歌手がかなり重複して来た。楽曲もパッとしないので、ネタ切れの感はどうしても否めない。必聴曲は(4)(7)ぐらいか。
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