今まで見てきた映画の中で、一番「生きること」について考えさせられた作品でした。今、健康に生きていられる事がどれほど大切で、幸せな事なのか痛いほど感じました。 豊川さんはまさに「迫真の演技」で、色々と考えさせられる良い映画です。
映画の中で、映画を撮っているという構成だが、その映画の撮り方も半ドキュメンタリー的なため、 虚虚実実の判断がなかなかややこしい。そして、それこそがこの映画の狙いでありトリックだと思う。 つまり、家族という集合体が本来、虚構に満ちているのではないかということを、見ている我々は感じざるを得ない。 諦めにも近いニヒルでシニカルな笑いが、この映画を見ている者を襲うことだろう。 なんだかんだで家族再生をテーマにする映画が多い中、ここまで現実主義に徹した映画という意味でとても評価できると思う。
お父さんは、普段の時の喋りまで、やたら畏まった感じなのは、わざとなのか。 どこからがリアルで、どこからがパフォーマンスであるのか、 ここのラインが全く判断がつかないため、ますます父を魅力的にしていた。 あそこまで浮いていて、逆に味になるっていうのも、この映画のテーマが家族集団の混沌を描いているからだと思う。どこまでも出口はない。
タイトル曲の「Tokyo」を聴いた時の振動!!この1曲だけでもこのアルバムの大きさがわかります。アルバム自体はお馴染みの顔ぶれのなかに新しい顔ぶれもある、なかでも奈良部匠平の参加でこれが良かったと思う。そのいつもの顔ぶれの作品が今回はまたパワーがあって、今まで以上に力が入ってるのがわかる。小室作品に関しては90年代最初というのがあるのか?今までに無いスケール壮大な世界です。逆に爽やかに聴けるのは奈良部作品でしかも上質なアレンジです。 CDセールスなど、注目が超ピークにあったのはこの頃で、失敗は許されない状態だったはず…。美里の詞も大きい世界から身近な世界まで盛りだくさん」!!はるかにレベルが上がったアルバムでした。他のアルバムより整い過ぎてると思う感もありますが…。 今じゃ中古CDでとても安くなってるこのアルバムを見かけますが、今でも十分面白く聴けるアルバムだと思います。音も今の技術には負けるけど、悪くはありません。詩に時代も感じるかもしれないけど、この際安く聴けるのならかなり聴く価値があるアルバムだと思います。昔の小説がリバイバルするように…。このアルバムだって1990年にとても売れたアルバムのひとつですから。 シングルも「虹を見たかい」「サマータイム ブルース」「恋するパンクス」そして後カットの「Power」と4曲も入っており豪華です。
ホントに良い物語だった。前田亜季目当てで買ったけど、気が付けば物語にのめり込んでいた。
読んでいて幸せになるようなものではない。 のほほんと幸せになりたい人は、そもそも彼女の著作を読むべきではない。 きれいごとの中で生きていたい人間は、近寄るべきではないのだ。
これは、はじめから生き辛さを抱え込んだ女性の魂の記録である。 しかし、これは、多くの女性の現実でもある。 それがゆえに、見たくない人にとっては排除すべきものなのだろう。
彼女は不幸だ。そして、彼女の周りの人間も。 だが、私たちはそれを「救う」ことはできない。
予定調和主義者や、「救世主」症候群の人々には、 決してお勧めしない。 腹が立つだけだから。
だが、この世の姿を本気で受け止める気があるならば、 彼女が、カナリヤのように歌っているのがわかるはず。
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