としか言いようがない。これは。
もちろん人を選ぶが、相性がよければ 映画が100%おもちゃになりえるという見本的カルトムービー。 タイトルバックから楽しめる。 言ってみれば、テーマパークのような映画。
この憎たらしくも、キッチュでかわいいおしゃれな映画をなんとしょう? この映画でタガが外れた。 好きなことはとにかくとことんやってしまい、馬鹿もほどほどということが できなくなったのは、この映画のせいだ。 この映画は毒だ。絶対に。
冗談はともかく、まあ、はまる人には音楽から、設定から、キャストから セットからストーリーからすべてがツボであろう。 ゆえにinvolvingな(巻き込み型)映画などと形容される。 はまると怖い。 ビデオ化さえされていないころは、この映画の上映自体が 擬似イベントの役割を果たしていたので、あまり言いたくないが、 まあ大変だった。色々と。 今で言えば、アニオタがコミケに集う感じと似ていると思う。多分。 今でも土壌があれば、はまった場合大変になるだろう。色々と。 今はDVDが簡単に入手できるのでそんなことはないだろうと思うが。
この作品が間違いなく「魔性」のものだと思うのは、 そのキャラクターとキャスティングの恐ろしい現実的影響力。 あまりにも記号的に完璧なので、その役自体が演技者の実人生の生気を 吸い取ってしまったかのよう。 愛しのリチャード・オブライエンも(今思うとこの人本当にフランケンシュタインを 作った博士のようだな)ティム・カリーも、このあとなにをどうしたってぱっとしなかったが、 あのどうにもなりようがないと思っていたスーザン・サランドンのみが生き残り、 大女優ということになってしまった。
今まで観た映画の中で最高に好きな作品♪(次点:「踊るマハラジャ」(笑)) とにかく歌がカッチョいい!キャストが超個性的!ストーリーがアナクロ・トランス・SFでイカしてる!随所に効いた絵画や小説やドラマのパロディが笑える!最高にオモシロ素晴らしいの一言に尽きます♪ サントラはもちろんの事、テレビでやった時のビデオも吹き替え・字幕とも持ってますけど、やっぱりノーカットの本物が欲しいなぁ~。再販しないかなぁ~(TwT)
これを超えるROCK映画って無いように思います。 ちょっと忘れられちゃってる感があり、もったいないなーと。サントラとしても完成度、バラエティの豊富さなど間違いなく傑作です! スーザン・サランドン、歳はとったけど未だにマイアイドルです…(だんながイマイチ)
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