やはり私が心の中で密かに英雄視してたアベベは色々な意味で本当の 真の英雄だとこの本を読んで実感しました。時には感動し、時には 癒され、そして最後には泣けて来ました。 マラソンファンだけに限らず全てのスポーツマンに読んで、スポーツに 全身全霊を掛けるのは度の様な事なのか感じ取って欲しい一冊です。
第1回アテネ五輪から2年前のソルトレイク冬季五輪まで日本では 日本人中心に放送されることが多いので、知らなかった偉大な選手や オリンピックの歴史を知ることができて、内容はすばらしいの 一言なのですが、唯一の不満は、日本人にとっては忘れることの できない長野冬季五輪が完全にカットされている点です。 あのジャンプ団体の金メダルなんかも入っていると思っていたので、 残念でした。この点が星4つにした理由です。
「アベベ」の名を数十年ぶりに見て、思わず懐かしくなり購入しました。 東京オリンピックはほとんど記憶にないのですが、「裸足のランナー」の名は今も記憶に鮮明に残っていて、当時のセンセーションが蘇ってくるようでした。 優勝を支えたトレーナーや、アベベのその後の悲劇について、思えば何も知らずに素通りしてきてしまったことに、今回初めて気づかされました。 本書とあわせて、かの名作ドキュメンタリー映画「東京オリンピック」も見てみたくなりました。
i love to goof around the house with these shoes
歴代のマラソンランナーの中で、アベベほど伝説になった人はいないだろう。彼の走る姿は、多くの人に感動を与えたが、それは彼の端正なホーム、全く苦しさを表さない彫りの深い顔、オリンピックで優勝しながら、淡々と整理体操をした姿、貧しいアフリカの農村からやってきたことなどによるのだろう。 しかし私も、そして多くの彼のファンも、彼の人生がどんなものであったのかについては、殆ど知らなかった。 この本を読んでから、アベベについて持っていた印象は全く違ったものになったが、アベベもまた普通の人間の悩みや夢と無縁でなかったことがわかって、敬愛する気持ちはかえって強くなった。 アベベに興味がある人にとっては必読書と言える。
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