今までバラ売りされていたものですが、BOX化されるにあたり低価格&資料付として再リリースされます。 ラスト8作品セットという事で、このBOX3の見所は「禁断の実の美女」「妖しい傷あとの美女」あたりでしょうか。 ちょっと風変わりな家具職人を演じる「レオナルド熊」さんと、富豪の婦人を愛するあまり、犯罪に手を貸してしまう男を演じる「中尾彬」さんの名演技! 残念な事に、「黒真珠の美女」撮影後TV放映を待たずに天地茂さんが急死された為、シリーズが一旦終了となってしまいました。 ファンならずとも、一見以上の価値がある作品です。
明智小五郎は天知茂ですな、言うまでも無く。 古き良き時代のサスペンスドラマの典型、妖しいBGMが江戸川乱歩を見事に醸し出します。 オフトビですが、金田一耕助は古谷一行ね、石坂浩二はきれい過ぎで好かん。 原作読んでれば、泥臭い金田一耕助は古谷一行だと確信するはず。
この作品は昔に読んだことがある方も多いと思います。怪人二十面相と明智探偵との対決が、数多く広げられるシリーズの第一作目です。
かなり昔の作品ですが、今の子供たちでも大人でも楽しめる内容でした。
読み始めると時間も忘れて一気に読み終えてしまいました。
江戸川乱歩の世界を覗いてみるには最適な一冊です。収録作品は、探偵モノは少なく怪奇モノが大半を占めています。作品の雰囲気やストーリー等、この一冊を読めば乱歩にハマルか否かが判る事でしょう。また、黒く淫靡な物語が好きな方、陰鬱な昭和の雰囲気が好きな方はお手に取ってみてはいかがでしょうか。表紙の仄暗いトンネルは、この陰鬱な江戸川乱歩の怪奇な世界への入り口のようではないですか。
99分の映画で、展開が早く、全編を通して無駄の少ない乱歩の原作らしい妖しくサスペンスに満ちた映画です。設定が大正時代で、その時代にしかない独特な雰囲気を再現しています。舞踏家の土方巽とコロンボの声優としても有名な小池朝雄が、彼らにしかできない非常にテンションの高い演技を見せており、もし他の役者が演じていたら、それこそお笑いにしかならないであろうシーンにリアリテーを持たせています。特に土方は動きのすべてが舞踏のようであり、哀しみ・怒りといった感情をたくした動きの一つ一つが、(暗黒)舞踏(Butoh)の創始者である土方の貴重な記録映像としても重要かと思われます。特典映像で、石井輝男監督はパノラマ島奇談が原作なのだが、映画会社が勝手に題名を現在のものにしてしまったと言っています。題名が差別的なものになってしまいましたが、内容はむしろ身体障害者に対する健常人からの差別がもたらした悲劇となっており、健常人の差別意識への批判が込められています。障害者を怪物のように宣伝しているこの映画のポスターなどとは作り手の真の意図は異なると思われます。残酷シーンも性描写も穏当ですが、精神障害者、性倒錯者、差別問題など現在の尺度では不適当な表現が多く、解釈の困難な部分がありますので、中学生からの鑑賞が適当です。特典映像で、二人の日本の映画監督が、“カルト映画ファンらしく、バカバカしいシーンの連続で爆笑でき、10本の指に入る映画”と語っていますので、コアなカルトファンのかたは、そうした楽しみかたも可能です。ただし、石井監督のインタビューなどからも伺えますが、そうしたシーンは決して笑いをとることを目的とはしておらず、何の先入観もなく見ると、大変真面目に作っている姿勢が感じられました(安い作りのC級映画を馬鹿にして笑ってみるのは私も好きですが、この映画は私にとってはそうしたジャンルには入りませんでした)。
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