はっきり言って半分はクラウン関連のカバーバージョンだ(テイチクのクロニクルほどじゃないけど)。本物至上主義の人はやめた方がいい。 が、このアルバムの価値は終わり2曲、美樹克彦の「紅三四郎」「男の紅野」に尽きる。ご存じの通り、この2曲がアニメ「紅三四郎」の初代主題歌で、のちにミッチ(堀江美都子)の歌う「紅三四郎」(同名異曲、しかもミッチ個人のデビュー曲にして、超名曲)に取って代わられちゃたのだ。しかし、美樹克彦バージョンが悪いわけではない。むしろ、後期青春歌謡の味わいがある佳曲である。また、美樹克彦も基本的に歌は上手い方なので聴いていて心地いいのだ。 確かに、美樹克彦個人のベスト(「ゴールデン☆ベスト」とか)を買えば「紅三四郎」は聴けるが、それ以外(例えば、「回転禁止の青春さ」とか「花はおそかった」といった名曲)に興味がないのなら、このCDを買った方がいい。美樹の歌唱は「紅三四郎」の2曲だけでなく、「わんぱくフリッパー」の日本版主題歌も入っている。贅沢を言えば、「大巨獣ガッパ」の主題歌(超名曲)がない。まあ、これは「ガッパ」のアルバムを是非買ってください。名盤です。 逆に、「ガッパ」を買う余裕がなければ、他の曲に目をつぶって「美樹克彦ゴールデン☆ベスト」を買いましょう。ただし、「わんぱくフリッパー」は収録されていません。
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