1980年のライブ録画です。 もっと早くに観たかったです。 今まではYoutubeで細切れで観ていました。
何で今頃とも思いますが、他にもあるなら早く発売して欲しいとも思います。
DVDもCDも購入してしまいました。
良かったです。
by 小宮山隆央
「僕のジェフ・ベックだ!!」と言われたミック・ロンソン。
ボウイがインタビューで言っていました。
ミック・ロンソンのギターは何といっても「イギリスは悲しい」といった音が現されているとしか思えません。
選曲もジェフ・ベックの影響があると思いますし、ジェフ・ベックの昔のアルバムを聞いているとそっくりさんを感じるときもあります。
ボウイの「世界を売った男」あたりのミック・ロンソンのギターはなんとも痛快、宇宙を描いているギターになっています。
そのロンソンの一作目です。
プレスリーの Love Me Tender も Slaughter on Tenth Avenue も焼き直しですが、名曲の仕上がりだと思います。
Music Is Lethal も原曲からの素朴さをイギリスで仕上げて美しい仕上げです。
嵌ると抜け出せない良さがあります。
ご注意願います。 小宮山隆央
華美ではないカラーと装飾が渋くて味があります。 少し長かったのですが、ポケットに入れても気にはなりません。 大人の色気を醸し出すいいアイテムです。
このCDセットに目がいくファンの殆どは初期のBowieに興味のある人だろう。 実際、1、2枚目は70年代初期の瑞々しい彼の姿を聴くことができる。 特にdisc1ではDavy Jonesという名前で活動していた頃の小曲をライブで聴けるのが嬉しい。 だがコアなファンは、ブートに収録されたものも少なくなく、音質が飛躍的に向上したわけでも、オリジナルと大きくかけ離れたアレンジが為されたわけでもない、このセットの購入を躊躇してしまうかもしれない。 だがそれでも欲しくなるのがファン心理というもの。 私がまさしくそうだった。
しかしである。最初、その存在さえ忘れていた、2000年6月にBBCで録音された3枚目がかなりいいのである。 ご多分に洩れず、私も「BowieはHEROESまで派」だが、本作に触れて、遅ればせながら90年代以降のBowieを聴きだした。 以前評価の低かったDAVID LIVEやSTAGESと較べても、ライブ盤としてそれらを上回る出来だと思う。 オリジナル録音を凌ぐと思われる曲もある。 バンドとしての演奏力、そしてなによりBowieの歌と声が(奇跡的なほど)いいのである。
どんな天才にも才能が枯渇する時期がある。 私はかつてPrinceにも同じことを感じた。 だがBowieはただの天才ではない。 彼の大きな武器である「知性」が今尚錆びることはない。 最近のBowieは昔に増してアイロニカルだ。 その厭らしさはよくも悪くも「老獪」といっていいほどだ。 そして時には、はっきりもの申す。 God is an Americanと現況を嘲笑うI'm Afraid of Americans。 イギリスが生んだ天才の知性は未だ健在だ。
はっきり言って聴くに堪えないアルバムだと思う。 出来損ないのストーンズもどき的な。 こんなのを聴くのは時間の無駄だ。 しかしそれでも「捨ててしまえ」とは言えない。 たった一曲、ラストの「スウィートドリーマー」だけは、ガチで名曲中の名曲だからだ。 半ば苦行のようなクソ楽曲をくぐり抜けて、やっとつきあいが終わると思った瞬間、天から奇跡のギターが降って来る。 俯き加減のギターを抱えたミック・ロンソンの笑顔が幻視できる。 この一曲だけで五つ星だ。 アルバムを買ったら、パソコンに一曲だけ取り込んで、あとはカラス除けにでもすると良いと思う。
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