精神科セカンドオピニオン2―発達障害への気づきが診断と治療を変える (精神科セカンドオピニオン)
精神医学と言うのは医者が100人いたら100種類の診断が出る,と言うような医学である。
いわゆる発達障害(重い自閉症、アスペルガー症候群~上記二つは自閉症スペクトラムである。
注意欠陥多動性障害、学習障害など)は、これまでも、今も、統合失調症などと、誤診され続けてきた。
これは、知識のない「(自称)精神科医のせいである」と著者はいう。その通りであると、私も全面的に賛成する。
(自称)精神科医は、発達障害者がいじめられたことのよって、二次障害として発症した「うつ」に対し、
大量の抑鬱剤を投与し、薬剤による,三次障害を招くといった、悪循環を繰り返している。
本書は,そういった事例を豊富に提供し,セカンドオピニオンの大切さを訴える。
ま「もう一人お医者さんに聞いてみたいのですが」と言えないひとは,診療するときにこの本
を持って行き,先生の机の上にさりげなくおいてみるという手もある。逆効果でしょうか。
と,そんな気遣いをしなくても良いほど,セカンドオピニオンが当たり前になればいいと思う。
私は,この著作の上巻のレビュウーで,「心療内科」を名乗る医師は危ないと書いたが、
著者は心療内科医である。心療内科は,精神科に行くのは少し抵抗があると言う人には、
敷居が低くなり、良い診療科目だが、それを逆利用して,勉強も何もしていない医者がこれを掲げ、
リタリンなんかをお手軽に処方することが問題であることを述べたかったのである。
著者の仕事に対する卑下の気持ちは全く持っていない。
精神医療のいい加減さも私は問題だと考える。DSMー''4(アメリカ精神医学会)ISD-10(WHO)の
判断基準の扱い方も検討されていない。同じ判断基準を使っていて違う診断が出るのは何が問題なのか。
発達障害の診断には、今の状態ばかりではなく,生育歴が大切なことさえ知らない精神科医も多いのではないか。
精神科医,は精神分析という手法をどう見ているか、その態度を明確にするべきだとも思う。
でなければ,自由に、なんでも言いたいのであれば、治療に臨む精神科医であることを止め、
精神分析家のできる文筆家としてでも暮らしを立てればよいのである。
memo [DVD]
韓英恵は「眼」に力がある女優だ。初主演作品とは思えないほどの佇まいが本作成功の要因ではないか。佐藤監督の手腕も大いに関心があったが、俳優としての芸風を上手く活かしながら、シュールな中にも確かなメッセージが伝わる秀作に仕上げたと思う。登場人物もひとクセある役が多く、劇中でも「ウザい」といわれるくらいに(ムダな)セリフの多い山本剛史は特に映える(笑)。観客も当初は絶対に「うるさい」と思うのだが、途中からはその「ヘン」さがとても面白くなる。また韓の父親役、宅間孝行の存在感も抜群だ。他、セリフがないチョイ役で池内博之や岡田義徳が顔を見せていたり、佐藤監督の人脈がわかる。岡田義徳なんてバスの中で寝ている会社員役だからね(笑)。エキストラでもこんな役受けないだろうって・・・。ストーリーは強迫性障害で苦しむ繭子を、同じ環境で苦悩する父の弟が癒していく、というもので、ラストカットを観ると弟役の佐藤二朗は「幻」的な役だったことがわかる。変に押しつけがましいシーンもなく、久し振りに心地よい日本映画を観たという感じだ。特典映像は20分ほどのメイキングが収録されていて、非常に和やかな現場がこれまた心地いい。韓英恵はもっと注目されていい女優だ、と改めて思った。星は4つです。
強迫性障害のすべてがわかる本 (健康ライブラリー イラスト版)
書かれており、イラストも交えてとても読みやすい。 自分が強迫性障害なんじゃないか? 強迫性障害って一体どんなもの? と この病気を知る入門書にとてもぴったりだと思います。
アビエイター プレミアム・エディション [DVD]
全体的な内容としては人生を描いた映画と言うよりは、生き方を描いた映画と行った方がよいかもしれない。ラストのハワードの言葉『未来への道』、自分は未来の<夢>に向かっていく道と言う意味なのかなととらえました、と言うのは自分は夢を実現させるまでにあそこまで強欲にするかというほどのハワードの生き様が逆に魅力的に思えたからです。あそこまで自分の夢のために(精神を病んでまで)出来るってある意味すばらしくないですか? だからラストの終わり方も生き方を描いたって意味ではあれで良かったのかもしれない。
ただ全体的に話がとびとびになっていないでしょうか、突然画面が関係ないような所(?)にとんでしまい。ぱっとみて、『あれ?これはどこからつながってるの? この人ってあの人(登場人物)?』ってことがたびたびあった。それとハワードの事をある程度知っていないと分からないわけじゃないけど分かりにくいってのは否めない感じがします。やっぱりそういったストーリーもある程度楽しめるものにしてほしかった。 それとハワードヒュースといったすこし俗世界ばなれ(?)した人間をえがいているところもあってすこし感情移入しにくい所もありますね。
あと最後にアカデミ―賞をとれなかったディカプリオですが、別にとれてもおかしくないほど演技はうまかったとおもいます。神経質で仕事には強欲でそれでどこか弱いハワードという難しい役柄をうまく演じているとおもいます。
娯楽的に見るものではないので一般受けはしにくいかもしれませんが、じっくり見るとあじわい深い作品
実体験に基づく強迫性障害克服の鉄則35
私は不潔恐怖症で、道路とか会社の床とかが非常に汚く思えて、持っている物を落としてもいないのに、落としたんじゃないかという強迫観念が浮かぶようになり、メンタルクリニックへ通っていましたが、外を歩くのも怖くなり、会社へ行けなくなり、病院へ行くのも辛くなり、とうとう入院となりました。入院してから、この本に出会い、大変役にたち、励まされ、私も作者の田村様のように克服出来るように頑張ってみようと思うようになり、何度も何度も読み、まだ入院中ですが、外出や外泊も出来るようになりました。自分に自信が持てない時は作者に助けて頂いてます。本当に読み易いし、解り易いし、この本に助けられました。外を歩くのも怖い方はいませんか?強迫観念に怯えてる方はいませんか?そんな方は、この本を読んでみて下さい。