226 [VHS]
この作品は、
奥山和由製作 五社秀雄監督 笠原和夫脚本
で、1989年に公開された作品。
新旧オールスターキャストが配役され、話題になった。
注目は音楽、
現在、テレビや映画で活躍している人気作曲家の千住明の初作品。
印象的なテーマ曲を手掛けている。
都はるみ 魅力のすべて
物心ついた頃、親類の家でレコードでよく聴いていた「想い出のハワイ」。本でレコードジャケットしか見たことのない「涙のバラ」。これまでのベストでは収録されなかったポップス路線の曲が聴けるだけで、このCDの存在価値は高い。代表的なヒット曲は少ないが、故市川昭介氏の作品集としての趣きもある。歌謡曲ファン必携かも。
江戸城大乱 [VHS]
もう忘れられているかもしれない松方弘樹の主演作。少々うっとうしくてわざとらしい演技ながら、最後までグングン引っ張られる。
権力を握る大老酒井雅楽守(松方弘樹)は、将軍の世継ぎ問題で強引で不可解な行動をとる。その理由は・・・江戸城の権力の中枢を舞台に繰り広げられる男の時代劇。
ユタとふしぎな仲間たち (講談社青い鳥文庫)
面白かったです。
妖怪に会えるお話です。
日本昔話を彷彿させるような懐かしい感じがしました。
間引きなどの歴史的なことは悲しく暗くなりがちですが、
そこは三浦先生の腕の見せ所、
テンポ良く進む話の中に何気なく組み込まれていて、
人生のいつの時代に読んでもすっと心に沁み込む一話だと思います。
最後の場面、ユタと座敷童たちのお別れは、ちょっと淋しくなりました…。
忍ぶ川 (新潮文庫)
8月に79歳で亡くなった作家の芥川受賞作を読んでみた。7つの短編よりなる。
作者には3人の姉と2人の兄がいたが、作者6歳ごろのことだが、次姉が津軽海峡の連絡船から入水、次いで長兄が失踪、長姉が服毒死そして次兄が失踪し、作者と先天的に目が不自由な姉が残される。
幼いゆえに親はこれらの事を隠すが、近所の子にからかわれ真相を知り、死を恥と思うようになる。その後床の上でのまともな?父の死に会い、葛藤が解けてゆく過程が分かるような気がする。
「忍ぶ川」はこれらの事を基にして書かれ、志乃という女性を妻とする物語だが、続く「初夜」「帰郷」「團欒」「恥の譜」「幻燈畫集」もその流れの作品で、「驢馬」だけが違っている。
作者は「忍ぶ川」だけで、他は止めておけばよかったといっていたらしく「忍ぶ川」だけで、後は読まないほうがという人もいるが、私はどの作品も丁寧で行き届いた独特な叙述が、読んでいて心地よかった。
3月に琴に生きた目の不自由な姉が、一人暮らしの東北で孤独死を近所の人に発見された。この姉を書きたいとの念願は果たされなかった。次は不幸な兄や姉を描いたという「白夜を旅する人々」を読んでみたい。